コーヒーに目覚める2009年02月01日

新しいコーヒーメーカーを買った。

僕は一日5~6杯くらいはコーヒーを呑んでいるので、まあコーヒー好きな方なんだろうと思う。その割にはコーヒー豆やコーヒーを入れる器具についてはあまり頓着してこなかった。
最近、今まで使っていたコーヒーメーカーのヒーター部分が怪しくなってきたので、買い替えを考え始めたのだが、「どうせたくさん作っても飲み切る前に煮詰まるのだし」と思って、手で一杯一杯作るようにしてみたら「ウン?今までと味が違うぞ・・・」ということに気が付いた。
ここで急に「これだけ味が変わるのなら、豆や器具に拘ってみようか」といきなりの宗旨替え。
ただ、几帳面な割にはズボラさも兼ね備えている僕の場合、手間を掛けて手で入れ続けるのは無理かも知れない。ならば、世間で評判の高いコーヒーメーカーに変えてみようと思い立ち、色々とネットで調べてから選んだのが、メリタの「アロマサーモステンレス」という写真の機種。

コーヒーのドリップの方式には、メリタ式(ドイツ発祥)ともう一つカリタ式(日本発祥)と言う二つが主流で、簡単に言えばメリタ式は穴が一つ、カリタ式は三つで、その穴の数はコーヒーの入れ方や味わいから、思想にまでも大きく関わってくる・・・らしいが、ここでは長くなるので触れない(と言うか、僕自身詳しいわけではないので、適当にググッてみてください)。で、評判の高い製品は他にもいくつかあったのだが、僕は今までカリタ式のコーヒーメーカーしか使ったことがなかったので、今回はメリタ式を試してみたいという理由でこれにしたのだ。

このコーヒーメーカーのポットは保温性のある二重ステンレスで、いわゆる魔法瓶構造のため冷めにくく、ヒーターで暖め続けなくても良い。つまりは煮詰まる心配がないわけだ。電気代も多少は少なくて済むだろうし、ガラスと違って割れる心配もない。
味も僕の好みにピッタリで、今までのコーヒーメーカーと比べてだが、同じ豆を使っていてもこちらの方がコッテリとした味わいのコーヒーが抽出される。
こりゃ良い買い物をしたかも?

さらに旨いコーヒーを楽しむならフィルターにも拘った方が良いらしい・・・なんでも紙フィルターに変えて使用する、ゴールドフイルターと言う名前の金メッキを施した金属製のフィルターがあるそうだ・・・が、結構なお値段(安いコーヒーメーカーなら1台買えてしまう)。味だけでなく、何度も繰り返し使えるこのフイルターを省資源の観点で選択する価値もあるのだろうが、それより前に、まずはコーヒー豆・・・。
というわけで、今度はコーヒー豆に拘ってみようかと、考えはじめているところだ。

カメラが欲しい2009年02月04日

RicohのGX100 このカメラも良いカメラです
去年の秋くらいから欲しいカメラがある。だが、まだ買っていない。予算の都合ではない(金がないのは事実だが)。仮に宝くじに当たったとしても、今は買えないのだ。理由はまだ発売されていないカメラだから。

発売を心待ちにしているのは、オリンパスの「マイクロフォーサーズ」のデジタル一眼カメラ。モックアップしか見たことがない(しかもネットでしか)ので、実際に発売されるときにはデザイン、仕様もガラリと変わっているかも知れないが、現時点では僕にとっては一番魅力的に思えるカメラなのだ。
オリンパスは銀塩カメラ時代の名機OM-1をはじめとして、様々な機種を愛用してきた。新発売されるカメラはいつもなぜか賛否両論あり、どちらかと言えばマニアックな感のあるオリンパスのカメラだが、それは別の言い方をすれば「個性」。他のメーカーとはどこか路線の違うマイナー感を漂わせながらも、マニア心をくすぐってくれる感じがするメーカーだ。

実は昨年11月の引越の直前に、今まで所有していたオリンパスのデジタル一眼レフを一式(レンズもすべて)処分してしまった。今手元に残っているのは、デジタルカメラではリコーのコンパクトタイプのデジカメが2台あるのみ(GX100とR8)。手元には1台もオリンパスのカメラはない。

以前のように重い機材を運ぶ元気が、最近はなくなってしまった。
つい5,6年前までは、山に登る時にもキヤノンの銀塩一眼レフ(EOS-1n)と交換レンズを数本、ベルボンのカーボン三脚まで持って行き、内心その重さにめげて後悔しながら歩いていたりもしたのだが、ここ数年はそもそもカメラを持ち歩くこと自体が少なくなってしまった。
最近のメモ代わりのような撮影用途を考えると、コンパクトタイプでも僕の場合は十分で、逆に重くて嵩張る一眼タイプのカメラの出番は極端に少なくなり、防湿ケースで休眠しっぱなしの状態になってしまったのだ。

だが、ここぞという時に登場させられるカメラを、1台は手元に置いておきたいとは常々思ってはいた。かと言って、重くて嵩張るカメラだと、また同じような結果になってしまいそう・・・そんなことを考えている時に参考出品されたのが、オリンパスのマイクロフォーサーズ一眼だったというわけ。先行してパナソニックからマイクロフォーサーズ機がすでに発売されているが、"コンパクトさ"というこの一点で、今のところ「待ち」の気持は変わらない。

僕はこのカメラに、広角と中望遠の単焦点レンズを2本だけ持って、旅してみたいなぁと夢想しているのだ。
そのために、ここ数年出番が完全に無くなった、銀塩一眼レフ一式(カメラ本体2台とレンズが7本くらい)を処分するつもりなので、予算と心構えは十分できている(予算は足りないかも知れないけれど)。
後はどんな仕様とデザインで発売されるか、何よりいつ発売されるかなんだけど・・・待ちわびている間に、開発中止になってしまったりしてね(笑)。昨今の経済情勢を見ていると、あり得ない話じゃないよなぁ・・・。

(写真は本文に直接関係なく、RicohのR8で撮ったGX100です。イメージ写真のつもりで掲載)

ロト6の話2009年02月05日

毎週木曜日はロト6くじの抽選日だ。
僕はもうかれこれ6,7年、毎週欠かさず買い続けているいるのだが、最近は末等(およそ1000円)ですら、かすりもしない。毎週5口(一口200円)で、年間52週として数えたら、52,000円を無駄に費やしていることになる。
当たらないのだから、いい加減あきらめて止めてしまえば良いようなものだが、キッカケがないとなかなか止められないのがこのくじの怖いところ(もっとも止めようとは、今のところは思っていないのだが)。

最初はランダムな数字の組み合わせで買っていたのだが、毎回組み合わせを考えるのが面倒なので、いつしか住所やら誕生日やらを組み合わせて買うようになった。そうなると引越して住所が変わったりするたびに、また新たな組み合わせが必要となり、結局すべてが毎週決まった組み合わせになってしまった。
以前の住所で組み合わせた数字は、この際、除外してしまえばよいようなものなのだが、その組み合わせを止めた途端に当たりそうな気がして、結局同じ組み合わせを買い続けてしまうのだ。
僕の知り合いに、毎週欠かさずに「ナンバーズ4」くじを買っていた人がいるのだが、ある週だけうっかり買い忘れてしまったそうだ。で、買い忘れたというのに抽選日の翌朝、トイレで新聞を開いて当選番号を確認してみたら・・・なんと今までずっと欠かさずに買い続けてきた番号がそこに並んでいて、思わずうなり声をあげながら30分近くトイレの便座から立ち上がれなかったそうだ。
ナンバーズの1等は100万円くらいだが、その気持ちは痛いほど理解できる。
ロト6は一等およそ2億円(当たり本数が多いと1億円を切る場合もある)。もしそんな事態に遭遇したとしたら、一週間はトイレから出て来れなくなってしまいそうだ(その前に、トイレだけに"憤死"してしまいそうだが)。

僕の場合、最近は銀行ATMで買うことが多いため、結果を確認せずに済ませてしまうことも多くなってしまった。宝くじ取扱い銀行のATMだと、当選金は口座に自動振込されるし、高額当選だと直接連絡が来る。町の売り場で買う場合と違って、確認し忘れても受け取り忘れがない仕組みなのだ。
だが考えてみればそもそもが宝くじの楽しみは、番号を照合するところにもあるわけで、その照合すらしないのでは何のために買っているのか・・・ってな気がしてくる。ただ毎週組合わせを固定して買っているとイヤでも番号を覚えてしまい、照合するまでもなく、見た瞬間に結果がわかってしまうのだが。

そんなわけで未だに止めずに続けているロト6の購入。
インターネットでは抽選後しばらくして、抽選シーンの動画が無料配信される。ドキドキ感を少しでも味わうためには、その動画を身を清めて、姿勢を正して見るに限る(そんなこと、今までしたことはないが)。
で、今週はどうだったかだが・・・こんなネタを書いているくらいだからご想像通り。今週もまた普段の出来事となんら変わることもなく、平穏無事に一日を終えようとしている。
波乱万丈な木曜の夜を迎えられるのは、はたしていつになることか・・・。

札幌では雪まつり2009年02月06日

大雪像でのよさこいソーランの演舞。よさこいソーランも札幌の代表的な祭りだ。
昨日から札幌の冬の一大イベント、「さっぽろ雪まつり」が始まっている。区切り良く、今年で60回目の開催だそうだ。
メイン会場は大通公園で、大小の雪像が西1丁目から11丁目まで立ち並んでいる。他に第二会場のつどーむ会場と、氷像が立ち並ぶススキノ会場の三つが会場となっている。

この「雪まつり第二会場」だが、今までは長く真駒内の自衛隊駐屯地が充てられていた。だが数年前からは駐屯地での開催は中止され、毎年のように場所が定まらない。ようやく今年以降はつどーむ会場で落ち着きそうな気配だが。
自衛隊の協力が少なくなったのには表向きの理由には様々あるようだが、「これからは市民主体でやる。自衛隊の協力は拒否する」と言ったという、とある「頭の固いお偉い方」の発言も背景になっているようだ。そんな二者択一で考えるような話ではないと思うのだけどね。まあ実際には今年もまた、雪像作りに使う大量の雪の輸送や技術的難易度の高い大雪像の制作には、自衛隊の協力を仰いでいるらしいが。

ともあれ、今年還暦を迎えた札幌雪まつり。
「市民主体の祭り」を標榜しながらも、いま一つ市民の関心が薄いのだが、札幌を代表する祭りであることには間違いがない。
今年も多くの観光客が訪れて、元気のない札幌の町を少しでも盛り上げてほしいよなぁと思っている。

強奪 箱根駅伝2009年02月07日

強奪 箱根駅伝 (新潮文庫)
安東 能明
新潮社
売り上げランキング: 19614

今更だが、今年の正月休み中に読んだサスペンス小説の話。
実はこの本、他に何冊かの本をまとめ買いした際に、その抱き合わせのように、「なんとなく」買った1冊だった。
「タイトルはありきたりな感じがするしなぁ(でも考えてみると、「強奪」と「箱根駅伝」って言葉は普通じゃ絶対に繋がらない言葉で、ここにこの小説の核心が潜んでいるのだけど)。棚に戻すかどうしようか」と思いつつも、とりあえず買った本・・・と言うわけで、実は半年以上前に入手していながら正月休みまで放置していた本だったのだ。
だが今回帰省する際に、乗物の中で読む本をと思い、本棚から何気なく手に取り、「正月と言えば箱根駅伝だし、今読むのってタイムリーかもな」ってな感じで鞄に入れ、空港へ向かう列車の中で読み始めたのだ。で、気が付いてみたら読むのを止められなくなって、その日夜中までかかって一気読みしてしまっていた。

話の展開はとっても映像的。
「箱根駅伝」って実はほとんど見ることがないんだけど、なんだか不覚にもラストシーン近くではジーンとしてしまって、「今年は箱根駅伝を絶対テレビで観戦するぞ!」ってな気になってしまった。
ちなみにいい年して、僕は涙もろい。
映画でもドラマでも、そして小説でも、泣けるシーンになると「おじさん泣いちゃうぞ!」ってな気分になってしまう。単純な「悲しみ」とか「不幸」を謳いあげるようなシーンではそれほどでもないのだが、逆境から立ち直ろうとする「姿勢」とか、「希望」や「再生」に立ち向って行くようなシーンには、心揺さぶられてしまうのだ。
そんな意味ではストーリーがどうこう、リアリティがどうこうなどというのは野暮。そんな理屈は吹き飛んで、心揺さぶるエンターティンメントとして、一級の小説だと僕は思った。

読み終わって2日後の飲み会の席。
本好きの友人に「箱根駅伝見る前に、絶対読まなきゃ!」と、無理やり押し付けた1冊だった。