今年見た映画の話(1)2013年03月20日

今年に入ってから映画館で見た映画について、その感想などを。


<ストロベリーナイト>

フジテレビで連続ドラマで放映していた時から見ていましたが、なかなか原作の雰囲気に近い(まあこれは僕が原作を読んで勝手に抱いていたイメージなんですが)ドラマで、結構楽しませてもらっていました。
それで映画版も見に行ったわけですが、やっぱり2時間前後という枠の中で深みのあるストーリーを当て嵌めるということは、なかなか難しいことなのかも知れませんね。
テレビドラマでも基本は1話完結でしたが、最後の2回は前後篇に分かれていました。そのラスト2回の方がより深いドラマ性があったような・・・そんな印象もあってか、ちょっぴり残念な感じがしてしまいました。


<遺体 明日への10日間>

巷の評判が非常に高く、またテーマがテーマだけに、否定的なコメントをするには勇気がいる映画ではあるのですが、あくまでも個人的な感想として・・・。

この映画はドキュメンタリー的な映画ですから、ストーリーを無理に誇張することもなく、できるだけ事実に忠実に描こうとしているのでしょうが、その分だけ映画的な誇張のない平坦な映画となってしまうことはやむを得ないのでしょうかね?
もちろん、映画のテーマなどに対しては、感じ入る部分は多いにある映画だったのですが、どうにも「副題」の意味まで入り込んでの感情移入はしきれずに、見終えてしまいました。


<プラチナデータ>

まあそれなりには面白かったかな。こういう逃亡劇ってのは嫌いじゃないので。でもそれはラスト20分ほど前まで。
ラスト20分では、せっかくのテーマが短絡化され、そこまでのスピード感が失われ失速し、ダレた感じの終わり方になってしまったのが、かなり残念に思えました。
原作を読んでいないので、もしかしたら原作自体がそんなストーリーなのかもしれませんが。
まあでも、色んな意味で話題性のある映画です。結構ヒットするんでしょうね、やっぱり。


<草原の椅子>

ここまでは「やや残念」的な感想を書いてきましたが、最後のこの映画は、個人的にかなりツボにはまった映画でした。
きっと大ヒットはしないのだろうし、話題にもならないのだろうと思いますが、十分映画的な映画だと感じました。

ホラー映画などのジャンルはともかくとして、どんなに悲しい、辛い、厳しい映画だとしても、最後に「救い」や「希望」、あるいは「前向きな余韻」を残してエンディングを迎える映画が、個人的には好みなんですね。こればっかりは「好み」なんだからしょうがないです。で、その意味では、まさにど真ん中の映画。
確かに冷静になってみれば、消してリアリティのある展開ではないのに、それをリアルに感じさせてくれる大人へ向けたメルヘン。しみじみとそんな感想をもった映画でした。
なんて言うのかなぁ・・・50歳前後の年代の人間への応援歌とでも言うのですかねェ・・・僕自身がその年代にハマっているだけに、余計にそんな印象を持ったのかも知れません。


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と言うわけで、気が付いてみると全部邦画ばかり。
知人から「是非に」と薦められた「レ・ミゼラブル」は、どうもミュージカル映画というのが個人的な性に合わずにパス。話題作の「ダイハード ラストディ」はおそらくは一定水準のクオリティであろうとは思いつつ、一作目の面白さから回を重ねるに連れ段々と劣化してきている印象が拭えずパス。
予告編を見て興味があった「フライト」は、「予告編にしてやられた」的な口コミも多く、大まかなストーリーを知ってからは急速に興味が失せてこれもパス・・・・・
とまあ、気が付いてみたら今年もまた邦画ばかりの鑑賞になっていました。

さてこの先もまた、面白そうな映画が目白押しです。
「何を見ようかな」と考えるのもまた、映画の楽しみだったりして。

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