晴耕なく、雨読のみ2012年05月03日

帰省した日からの数日間は比較的天候も安定していたのですが、昨日あたりからは荒れに荒れた天候が続いています。

「明日あたり、どこかへ行こう」と前日に考えていても、結局荒れた天気の中、出歩く気にもなれず、実家でゴロゴロしてばかりいます。まあ少しだけ前向きに言えば"完全休養"というヤツですね。
おかげで普段は捗らない読書の時間もたっぷりと取れます。連休に入ってから2冊の本を読み終わり、今日は3冊目に突入しました。明日も天候は完全に回復とはならないようですので、このままだと連休の間に4冊くらいいけるかも知れません。

四文字熟語で「晴耕雨読」ってのがあります。
その意味は「世間のわずらわしさを離れて、思いのままにのんびりと暮らすこと」ですが、それは「晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家の中で読書する」という様子から生まれた言葉。
今回の帰省では「晴耕」に相当することはほとんどせずに、ひたすら「雨読」のまっただ中という感じです。

せっかくの連休だってのに、これじゃもったいない・・・。
完全回復ではないにしても、明日は晴れ間もあるようですので、何か"お出かけプラン"でも練ってみようかと思います。



動物の王国2012年05月04日


横浜には動物園がいくつかありますが、その中でも特に大きいのが「よこはま動物園ズーラシア」。横浜に限らず、全国的に見てもトップクラスの敷地面積の動物園です。
特に動物好きでも、ましてや動物園好きなわけでもありませんが、実家から比較的近いということもあり、実は1998年の開園以来気になっていました。ところが「いつでも行けると思うといつまでも行かない」という、だいぶ以前に流行ったナントカの法則みたいなもので、今まで一度も訪れたことがありませんでした。
昨日のブログ記事を書いた後に、ふと思い出したのがこの動物の王国ズーラシア。
連休中でもあり、また久しぶりの晴れの日でもあり、さらには明日はこどもの日・・・こりゃ、めちゃくちゃに混むかも?とも思いましたが、せっかく思い出したのですから、このタイミングを逃すとまたいつになってしまうかわかりません。と言うわけで、ズーラシアへ向かうことにしたのでありました。

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以下、何枚かの写真と短くコメントなどを。

ズーラシア 正門
ズーラシア正門。
久しぶりの晴れの日。連休ということもあり、とにかく家族連れであふれていました。

なかよしの二頭の
なんだか妙に仲良しに見える二頭の象。
この後もしばらくの間、互いに鼻先を寄せ合っていました。

ヤブイヌ 南米に生息する犬の仲間で、希少な動物なのだそう
南米原産のヤブイヌ。名前の通り犬の仲間ですが、準絶滅危惧種の希少動物だそうです。
やたらと胴が長く、目玉がクリッとして愛嬌のある顔をしています。
写真には一頭しか映っていませんが、何頭かで列を作って同じところをグルグル回る様子も可愛いです。

オカピ アフリカ原産のキリンの仲間。レッドリストに載る希少動物
アフリカ原産のオカピ。なんだかニックネームのような親しみを感じる名前です。
キリンの仲間だそうですが、こちらもまた準絶滅危惧種なのだそう。

ズーラシアは広いです。もっとゆっくりしたいけど、今にも雨が降り出しそう。
ズーラシアの広場。
動物だけでなく、こうした広大な芝生の場所がいくつかあり、のんびりお弁当広げるなんてんこともできるのでお子さん連れのファミリーにはピッタリの場所ですね。
ただこの写真を撮った直後に、ポツポツと雨が落ちてきたのが残念・・・。

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行きは相鉄線(本線が横浜~海老名間を結ぶ私鉄線)の三ツ境駅からバスで向かいましたが、帰りは横浜線(横浜~八王子間を結ぶJR線)の中山駅へ向かうことにしました。どちらの駅から向かっても通常だとバスで15分ほど(ただし今回はGW渋滞で、行きは1時間近く掛かってしまいました)。

さて、急に雲行が怪しく雨も本格的になってきたのでズーラシアを引き上げてきてしまいました。昼飯はまだです。
そこでせっかくだからこれもまた、今まで訪れたことが無い「新横浜ラーメン博物館」に行ってラーメンでも食べようと考えました。新横浜駅は中山駅のすぐ近くなのです。
ところが・・・いざ着いてみたら、いやあ、さすがは連休、大混雑。
ズラッと行列ができて入場規制されている様子を見ていたらほとんど腰が引け、おまけに直後に猛烈な勢いで雨が降り始め、これで完全に戦意喪失。すごすごと駅まで戻り、結局焼き鳥屋に入って昼から酒を飲み始めてしまいました。
まあ"昼から酒を飲む"ってのも、これもまた、清く正しい?休日の過ごし方かも知れません(笑)。


まだ茶色の季節2012年05月05日

今日の関東南部は快晴でした。気温も上昇し、半袖で十分過ごせる陽気。
一方、昨日まで関東地方で猛威を奮っていた低気圧が今度は北海道へと向かい、大荒れの天気です。
せっかく天候が回復したというのにその雨雲を追いかけるように、夕方の便で札幌へ戻ってきました。

想定してはいましたが、想定以上に飛行機は揺れに揺れ、ゆっくり居眠りする余裕もありません。
それでも雨雲の下に出ると、ようやく揺れも収まり、ゆっくりと窓越しの風景を眺める気持ちにもなってきます。

僕の隣に座っていた女性が「あっ、もう北海道なんだ。なんだか、景色茶色いねぇ」と突然声を上げました。隣の彼氏に話しかけているのですが、割と大きな声だったのでしっかりと聞こえてしまいました。
なるほど・・・言われてみればこの季節、いつの間にかそれが当たり前と思ってしまっていましたが、確かにまだまだ「茶色い風景」の時期なんですね、北海道は。
針葉樹の葉もけして明るい緑ではありませんし、広葉樹はまだ十分に葉を茂らせてはいないため、幹や枝ばかりが目立ち、こうして空から俯瞰すると全体が茶色いくすんだ色合いに見えてしまいます。もちろん今日の天候の影響も大きいですが。
すでに桜の時期を終え、今は新緑と花の季節に入っているこの時期の関東方面から来れば、なんとも"地味な色合い"に見えてもおかしくはありません。

「だけどね、あともうほんの少しの辛抱。もう少し経てば驚くほど鮮やかな緑と明るい花の色の、北海道ならではの風景に変わるんだよ」

気の小さい僕は(笑)、もちろん口にはせず、"心の中"でそう語りかけたりして・・・。


桜も梅もご一緒に2012年05月06日

札幌は今、桜が満開。
ソメイヨシノよりもオオヤマザクラ(エゾヤマザクラ)が多く、その花の色はやや濃いためか、より華やかな印象を感じます。
帰省中に開花が宣言され、「じゃあ札幌に戻った頃が一番の見頃かな?」と思っていましたが、一気に花開いた感じのようで、場所によっては既に終わりかけの木々もチラホラ。
天気は今一つ冴えませんが、せっかくですから近所の円山公園へ花見に出かけることにしました。

円山公園は大賑わい

円山公園では桜の木の下、ジンギスカンを楽しむグループであふれかえっています。
春の風物詩のような光景ですが、ほとんどの木々は花を散らしてしまっていて、「こりゃジンギスカンの煙の影響なんじゃないの?」と思ってしまうほどの賑やかさ。確かに歩いていても、煙にむせかえるような感じです。
この公園でのジンギスカン・・・この時期だけ特例で火器使用が認められているのですが、全国的にも珍しいかも知れませんね。特例で認められているくらいですから、春の風物詩ってのはなるほど間違いないかも。

満開の桜

せっかく桜を見に来たのですから、そんな賑わいの中はすぐに通り抜け、一段上がったところにある北海道神宮内の桜を見ることにします。
ここの桜は北海道でも1,2を争う桜の名所。こちらも人は多いのですが、みんなカメラ片手に花を楽しむ場所ですので、落ち着いて花見をすることができます。

桜の木々だけでなく、この時期は梅も同時に開花しています。
以前も記事にした記憶がありますが、札幌は梅と桜がほぼ同時に開花するのです。
関東以西だと梅と桜は明確に開花時期が違い、梅で"早春"を感じ、桜で"盛春"を感じることができて、2回楽しめる感じなんですけどね。
もっともこうして梅と桜を同時に楽しめるということも、また一気に「はるがきたぁ~」感が濃厚になって良いかも?とも思います。
同時に咲くと、やや梅の方に分が悪い感じで、テレビのニュースでも桜の開花については盛んに流されるのですが、梅の方は付け加え感が漂う感じがします。
梅の花もそのシンプルさが十分に魅力的なんですけどねぇ・・・。


桜も梅も

桜も梅も(2)

昨日「北海道はまだ茶色い季節」と書きましたが、一気に花開く春が、札幌にも訪れています。



桜の話は続く2012年05月12日


さくら通りのヤエザクラ

我が家のすぐ近くに、桜並木があります。通りの両側に1kmほどに渡って桜の木が並んでいて、通称は「さくら通り」と呼ばれています。
こちらの桜はソメイヨシノでもオオヤマザクラでもなく、ヤエザクラ。
他の種類よりも開花時期が遅いため、まだまだこれから桜を楽しむことができます。

ヤエザクラは他の桜に比べてもさらに色濃い感じがします。
人それぞれ好みの問題ですが、僕は淡いピンクのオオヤマザクラやさらに淡いソメイヨシノの方が好きかも。
そう言いながらもピンクの花を満開にした木々が一直線に並ぶ姿は、やっぱり美しい風景です。
今、そのさくら通りのヤエザクラがほぼ満開の状態です。
散歩を楽しむ人やわざわざ車を止めて写真を撮る人など、いつもよりもちょっぴり人通りも多いような気がしています。

この花が散り、道路に花弁が敷き詰められ、ピンクのじゅうたんのようになった様子もまた、印象的な風景です。もっともその後始末をされる方々にとっては、余計な手間が掛かって大変なのでしょうけど。

それにしても散ってまで人を楽しませてくれる桜ってのは、なかなかすごい存在感だな、という気がします。できれば僕も、桜にあやかりたい(笑)