北湯沢温泉2013年01月28日

先週末は、会社の同僚と二人で「北湯沢」という温泉地へ1泊してきました。
泊まった宿は「北湯沢名水亭」という大きな旅館です。

旅館の11階から(もうすぐ夜明け)

「北湯沢」という地名ですが、道外の人にはピンと来ないかも知れませんね。全国のあちこちに「湯沢」と名前の付いた温泉地がありますしね(例えば首都圏の人だとすぐに思いつくのは「越後湯沢」あたりでしょう)。確かに、温泉地の環境や景観を想像しやすい温泉地名という気がします。

この北湯沢温泉ですが、旅館業大手の野口観光という会社がTV-CMをガンガン流していることもあって、道民にとっては結構馴染みのある名前だとは思いますが、温泉自体はその会社の系列の大旅館が3軒ある他は、小さな旅館が数軒あるだけのこじんまりとした場所ですから「名前は知っているけれど行ったことはない」と言う人も多いかも知れません。
僕にしても今回が初めてで、旅行サイト「じゃらん」の溜まっていたポイントの期限が1月末で、「このまま失効するのはもったいないから、どこか行ったことがないところに行こうか」ということがきっかけでした。

さて北湯沢。
とにかく静かな山間の温泉地でした。公共交通が便利とは言えない場所です。
でも今回は札幌駅発着の無料送迎バスでの往復でした。さすがは、大旅館です。
札幌駅から6台の送迎バスを仕立てて出発です。
じゃらんポイント分での値引きや早期割引やらで、一人1泊2食で7,000円程度。しかも無料送迎・・・この格安感は破格と言う気がします。
宣伝のつもりはありませんが、野口観光の系列旅館は、この北湯沢以外にも、登別や洞爺湖、函館湯の川、層雲峡など各所にありますが、そのどこもが札幌駅からのバス送迎があります。札幌から函館とか、層雲峡なんてかなりの距離ですから、利用しない手はないという気にさせられます。
今回の北湯沢にしても、公共交通機関で行こうと考えたら、往復するだけで宿泊費くらい掛かってしまうかもしれません。
そう考えると、「もうちょっとサービスのレベルをあげて欲しいなぁ」とか、「どうも宿の個性が感じられないなぁ。特に風呂とか。ただ大きいだけじゃねぇ」などと文句を言ってはいけないという気にもなってしまいます(つまりは泊まっていた間は、結構不満を言っていたわけです)。

旅館の11Fから(夜が明けました)

確かに内風呂の数も多く、露天風呂も大きいのですが、特徴はただそれだけで、いわゆる温泉の風情に欠けている感じがします。風情だけでなく、あきらかに利用者視点に立っていない設備・レイアウトと感じる部分もあります。
系列旅館間を巡回する連絡バスで、すべての風呂が利用できるなどの特徴的なサービスもあるのですが、例えばその内の名水亭と第二名水亭などは、まるでクローンのような作りで、わざわざ二館の温泉を"はしご"する魅力に欠けているとも感じました。
温泉だけでなく、夕食にしても、サービス係の人員があまりにも少なすぎ、何度も声を掛けないとビールの一本ですらなかなか注文できない有様(外国人従業員の活用を否定するわけではありませんが、注文を取り違えるどころか、注文を受けたことを忘れてしまうなんてのは論外です)。
その点、昨年12月に登別温泉の有名老舗旅館へ宿泊しましたが、システム的には今回とほぼ同じ形でありながら、そのあたりサービスの充実度に関してはあきらかに違っていました。

ただ上にも書いた通りに、圧倒的なコストパフォーマンスを考えると「まっ、いいかぁ~。安いからねェ~」となってしまうわけです。なんせ、宿泊費はその登別の宿の半額ですからねぇ・・・(登別の時はそもそも一人でしたので、少し割高でしたが)。
思うに、グループとか宴会旅行、あるいは家族連れ(温泉のプールあるし)などなら、お奨めできるかも。逆に一人でまったりとした時間を過ごしたいような場合には、僕自身は別の選択をすると思います。

と言うわけで、誉めているのか、くさしているのか、なんだかわからない記事になってしまいましたが、そんな印象を感じた今回の温泉旅行でありました。



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