SONY DSC-RX1002013年03月24日


SONY DSC-RX100

昨年の暮れ、表題のカメラを買いました。
一般には「高級コンパクト」とカテゴライズされるジャンルのカメラで、なるほど価格は型落ちのミラーレス一眼が買えてしまうようなカメラですので、その意味では高級かも知れません。
そんなわけで、購入時は「エイヤァ!」と思い切りが必要でしたが、購入して実際に使ってみると、その機能や性能、利便性を考えると、総合的には高い買物ではなかったと感じています。

まずは「気に入っている点」を・・・。

○センサーが大きくて、高性能
デジタルカメラの画質を左右する要素はいくつもありますが、その一つがセンサー。
一般的には大きいほうがノイズが少なく、画質向上には有利と言われています。
このカメラは、1インチというコンパクトカメラのジャンルでは、かなり大きなセンサーが使われています。一般的なコンパクトデジカメの4倍の面積です。
それだけでなく、これはソフトウェアとも相まってのことですが、非常に優秀な性質を持ったセンサーのようで、ISO感度をかなり高くしてもノイズがほとんど気になりません。
そうなると手持ちで積極的に夜景写真を撮りたくなりますし、場の雰囲気をそのまま表現したくてストロボを使わずに撮影もしたくなります。
これだけでも、かなり撮影範囲が広がってくれるという印象を持っています。

○レンズが明るく、高画質
レンズはカールツァイスの「バリオゾナーT*」というレンズ。
T*(ティースター)と言うのは、レンズのコーティング技術のことで、これによりゴーストやフレアといった、撮影時のマイナス要素が極力排除されています。
一般的にコンパクトデジカメのレンズは、コストダウンされていることも多く、そのためか写真の四隅に近い部分が甘かったり、流れ気味になったり、あるいは全体的に奥行き感のない平坦な印象を感じする写真が増えてしまうのですが、このレンズは明らかにランクが違う印象です。もちろん一眼の高級レンズには適わないでしょうが、立体感、空気感を感じられる写真が撮れる、そんな印象を持っています。
しかもこのレンズ、広角側でF1.8という非常に明るいレンズです。上に書いた夜の撮影にも一役買ってくれますし、撮影の仕方次第では一眼カメラ風の背景ボケの写真も撮影することができます。

○高性能、高画質が小さなボディに凝縮
センサーが大きくなり、明るいレンズを搭載すると(しかもズームです)、どうしてもサイズは大きく、重さはおもくなってしまうというのが今までの一般常識でした。
ところがこのカメラ、この二つを両立させていながら、その大きさ・重さは一般的なコンパクトデジカメとほとんど変わりません。
ギュッと凝縮感のある筐体に収まっていて、これは画期的とも言える技術力。おそらくこれはSONYという会社だからできる技術で、国内他メーカーはともかく、海外メーカーでは真似ができないことかも?などと思ったりもしています。

と、特に素晴らしいと感じている点をリストアップしてみましたが、細かい点では残念な点もないではありません。
まあ、そりゃ当然と言えば当然か。完全無欠の製品なんて、なかなか世の中に存在しません。特にデジカメは、その時点では完全無欠と思っていても、その1年後にはそれを凌駕する製品が他のメーカーも含めて当たり前のように登場し、「新しいのに比べると・・・」となってしまうジャンルの商品ですからね。

最後に、そんな個人的に「ちょっぴり残念」と思っている点についてサラリと書いて、この記事を終わります。

○コンパクト化の代償もあって、また表面もツルッとした加工なので結構持ちにくい。
○電源ボタンを押してから電源オフになるまで時間がやや掛かる。
○ズームレバーのズーム速度が速くて、止めたい画角に合わせるのに行ったり来たり。
○やっぱり広角側が24mm~だったらなぁ・・・先日のタイの旅行で痛感。
○これで素通しでも良いからファインダーあったらなぁ・・・これもタイで実感。液晶だと強い日差しの下ではかなり見えにくいんですよねぇ。

まあ四つ目は、このボディサイズを実現することとのトレードオフでしょうし、五つ目は、それこそこのカメラに限った話ではなく、やはりボディサイズに跳ね返るわけで、どう考えるのか、難しいところですね。「この性能でこのサイズ」というのが、このカメラの一番のウリなわけですから。
でも上に書いたとおり、デジカメは常に進化し続けています。
「ちょっぴり残念」と書いた部分も、来年には軽々とクリアした新製品が登場しているかも知れませんね。で、また「買っちゃいましたぁ!」なんて、このブログの記事にしているかも知れません(笑)



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