地吹雪の定山渓へ2009年02月15日

つり橋の突き当たりの建物が定山渓・湯の花
このところ休日になるたびに温泉へ出かけている。
さて今週はどこへ出かけようかと考えて、考えている内に昼になってしまった。そうなると遠出をするのは億劫になり、近場で考えることになる。で、決まったのが定山渓。手元に定山渓の日帰り入浴施設「湯の花」のポイントカードがある。このポイントが溜まっていて、1回無料で利用できることを思い出したのだ。

この「湯の花」だが、いわゆるヘルスセンター型の施設で、小樽の手宮、朝里川温泉、江別、そしてこの定山渓と札幌周辺で4軒の温泉施設がある。どの施設も設備は充実しているし、僕は気に入っていつも利用しているのだが、その中でもこの定山渓が一番のお気に入りだ。
温泉は掛け流し浴槽もある大きな大浴槽があるし、露天風呂からの眺めも最高。他の店舗は眺めがいま一つだったり、やや塩素臭さが目立つお湯だったり、混雑が激しかったりで、定山渓ばかりに行くようになってしまった。
定山渓温泉には日帰り入浴が可能な温泉旅館はいくらでもあるのだが、この施設の場合、無料送迎バスが運行され、それが利用できるのが大きい。今日もまた真駒内駅前から無料送迎バスに乗って定山渓へ向かうことにした。温泉代と往復交通費が今日はタダ(地下鉄代は別にして)なので、かなり得をした気分でいる。

定山渓温泉の少し手前には、小金湯温泉という別の温泉場がある。泉質も定山渓とは違って、札幌周辺では珍しい「単純硫黄泉」の泉質だ。
元々温泉宿が3軒のこじんまりとした温泉地だったが、最近リニューアルしてこの内2軒がまとまって「湯元小金湯」という施設に生まれ変わった。
新しくなってからはまだ訪れていないのだが、次の機会には「この小金湯にしよう」などとバスの中で考えていた(こちらも送迎バスが真駒内駅前から運行されている)。

そんなことを考えていると、いきなりの猛烈な地吹雪。
バスの中だから良いが、もし外を歩いていたらたまったものではない。数メートル先の視界も無くなり、僕の乗っているバスもヘッドライトを点灯し、徐行し始めた。
僕の場合は冬場になると「行きたい温泉」と実際に「行く温泉」が違ってしまうことが多い。
路線バスなどの公共交通機関を利用して温泉へ行くことが多いので、どうしても交通の便を優先してしまうからだ。駅やバス停から近いとか本数が多いなど、第一優先の条件は交通の便なのだ。今日のような場合、湯上がり後に地吹雪の中を、ひたすらバス待ちするなんてのは耐えられそうにない。
今日は温泉の目の前でバスを乗降できるので、その心配はいらない。それだけ考えても、この送迎バスと言う存在はありがたい。

断続的な地吹雪が続く中、送迎バスは「定山渓湯の花」に到着。
さっそく着替えて温泉へと向い、露天風呂から雪景色を眺めながら湯に浸かることにする。
露天風呂の先客は舞い落ちる雪で頭を白くしている。こりゃ、北国ならではの温泉風景だよなぁ・・・。
ちょっぴりぬるく感じる露天風呂が、逆に長い時間浸かるには手頃で、気持ちが良い。
雪が風で湯船に舞いこむような天候だが、体も心も暖かで、今日の自分の選択を褒めてあげたい気分になって、そんな雪景色を眺めていた。

追記:
今回は地吹雪で写真を撮る気になれなかったため、季節はずれの古い写真を掲載しました。吊り橋突き当たりの建物が「定山渓・湯の花」です。