IC乗車券だらけ2009年03月01日

SAPICAとkitacaとPASMO
1月末に札幌の地下鉄でIC乗車券SAPICAがスタートし、そのSAPICAを購入した記事をこのブログに書いた。そのときは「kitacaはsuicaと相互利用されるまでは買うつもりはない」などと書いていたのだが、気が付いてみたら今手元には3種類のIC乗車券が揃ってしまった。

今手元にあるのはSAPICA(札幌地下鉄)、kitaca(JR北海道)、PASMO(首都圏私鉄等)の3枚。先日出張に行った際に、切符を買うついでに、ついついIC乗車券を買ってしまった。
この3枚、現時点では相互利用ができない。PASMOではなくsuicaにしておけば、今月中には札幌圏のJRも首都圏のJR&私鉄もsuica1枚で済むようになるのだが、成り行きでこうなってしまった。

出張の際、この3枚のIC乗車券を定期入れに入れたまま、PASMOを利用するつもりで首都圏の私鉄改札を通ろうとしたら、「こらぁ~。何枚も改札を通すんじゃねぇ!」と叱られた(もちろん実際の文言は違うけど)。
「そうか。kitacaとsuicaがもうすぐ相互利用されるようになるので、それでチェックされるんだな」と思い、kitacaを定期入れから抜いて相互利用の予定がないSAPICA+PASMOで試してみたのだが、状況は変わらず・・・ちなみにSAPICAとkitacaでは、2枚一緒になっていてもきちんと対象のカードを認識してエラーとはならないのだ。

まあカードを1枚取り出して改札を通れば済む話ではあるのだが、なんだか不思議な気分。それ以上に一々利用する交通網に応じてカードをとっかえひっかえするのじゃ、プリペイドカードと大差ないではないかと思ったりもして。
銀行ATMでキャッシュカードをを使うときのように、すべての交通システムが相互利用できるIC乗車券がはやく登場してくれないかなぁと思っている。

それでも、警官は微笑う2009年03月04日

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日明 恩
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警察小説が好きだ。
警察という、僕も含めた一般人にはよくわからない組織だからこその面白さ・・・そんな理由もあるかも知れない。実際には、元警察官の知人などに訊いてもかなり現実は違うようだが、別に現実に即していなくてもよいのだ。いやむしろ小説だからこそ、大ウソがあたかも現実のことのように描かれている方がより楽しめる。

この小説もそんな警察小説のひとつ。
読んでいて「本物の警察もきっとこうだろう」とはこれっぽっちも思わなかったけれど、登場人物がイキイキとしていた。そんな小説を読むのは楽しい。
しかも犯人は別にして、主要な登場人物が基本的に「イイ人」で「優しい」。キャラクター設定も明確だし、だから安心して落ち着いた気分でストーリーが追える。
正直言えば荒削りだったり、描き切れていないよなと感じる部分もあったのだが、そうした細かいことが気にならずに読める、面白い警察小説だった。

なんとなく気持ちがふさぐようなとき。
そんな日こそ、「殺人事件」で「凶悪犯」が登場する小説なのに、なぜか優しく前向きな気分になれる、こんな小説がお薦めかも。

スティック型掃除機2009年03月05日

東芝 VC-Y35D
スティック型の掃除機を買った。
サブ用途のつもりで買ったので、吸込仕事率などの掃除機としての性能や付加機能よりも、保管に場所を取らずに手軽に使えることを最優先して、最初からスティック型に決めていた。
ただし充電コードレスタイプは最初から除外して考えた。充電時間が長い割には使用可能時間が短く、しかも充電池の寿命は一般的には短いので、頻度にもよるが1,2年程度で電池交換(費用:数千円)が必要になったりするらしい。こりゃ貧乏性の僕向きではない。

そんなわけで、色々と検討していくつか絞り込んだ後、気にいって購入したのが写真の掃除機(東芝 VC-Y35D)。実はこの製品は旧モデルで、昨年暮れに、このモデルの後継機が発売されている。
当初買おうと思って電器店へ行った昨年暮れに、その販売店の二重価格と商品価格の説明に納得が行かずに「じゃあネットで買おう」と考えている内に年を越し、延び延びとなってしまった。結局今頃になってネットで購入したのだが、昨年買おうと思った頃よりもさらに4000円ほど安く手に入れることができた。

あえて旧モデルを選んだのには訳がある。
新モデルの方が仕事率は大幅にアップしているようだが、価格も新製品だけにアップしている(今だと旧モデルが2台買える価格だ)。新仕様のため、重量で数百グラム増え、運転音も大きくなったようだ。僕の目的「使いたいときにすぐ使える」のためには、夜間でも使えるように音はできるだけ静かな方が良いし、取り回しが少しでも楽な方が良い(スティック型は本体をスティックで支える構造のため、キャニスター型よりも重く感じる。そのため、重量バランスと数百グラムの重さが感覚をかなり左右する)。そんな理由があっての旧モデルの選択なのだ。
新製品の2/3くらいの仕事率だったので「吸込み能力に劣るかも?」ということが多少気にはなっていたのだが、ネットの評判を見ても、特に性能に不満を感じているユーザーもいないようだ。
実際、この「吸込仕事率」という数値は目安にはなるが、逆に言えば目安程度にしかならないものなのだそうだ。数値が大きいからと言って、必ずしもゴミやチリの本当の吸込性能が高いとは限らないということのよう。

まあ少なくとも、この掃除機のおかげで埃を気にしない生活ができそうなことは確か。後は当初の目的通り、マメに掃除を心掛けることにしよう。

笑い犬2009年03月06日

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当たり前かもしれないが、読んだ本のすべてをこのブログに載せているわけではない。読み終わって「つまらなかった」と思う本があっても、それはそれでそのままの感想を載せればよいわけで、面白かった本だけを載せようと考えているわけでもない。じゃあ、どういった本をブログに載せていないのかというと、これは単純・・・読み終わっても、何の感慨も湧かない本があるからだ。
「時間の無駄だ」とまでは思わないけれど、途中で投げ出したくなる本も、稀にだがある。そういった本は「せっかく買ったのだからもったいないよな」という義務感のような気持ちをちょっぴり感じながら、我慢して最後まで読む。だからいざその本の感想を書こうと思っても、何の感慨も湧いてこないのだ。

実はこの「笑い犬」というタイトルの小説も前半はそんな感じで読んでいた。
冤罪(正確には立派に罪とは思うが)をきっかけに入所した刑務所生活を描いた長い長い第1章と、出所後の比べると短い第2章。実は第1章の8割ぐらいまでのところは、少々辛い気分で読んでいた。
刑務所ネタの実録小説などは過去にも何冊か読んだことがあったので、それと重複するようなエピソードもあるし、その意味ではその知識が「退屈さ」を倍化させていたからかも知れない。だから初めての知識として単純な「実録刑務所生活」のつもりでこの本を読むのなら、前半部も楽しめるのかも知れない。

そんな思いを持ちつつ、第2章へと読み進めたのだが、ここからは俄然スピード感と変化が現れた。明らかに第1章までとは空気が違う。「塀の中」という閉ざされた空間で過ごす時間と「塀の外」という開かれた空間での時間・・・「もしかしたら」の邪推だが、これを狙っての第1章の退屈さだったとしたら、この作家は凄い。
でもやっぱり第1章は長すぎると思うし、第2章は逆に「雑」と感じるほどスピードが速すぎるとは思うけど・・・。

実はこの作家の小説はこの本が初めて。テンポの速いダイナミックなストーリーで人気の方らしい。
だから1冊しか知らないこの僕の感想は、ここまでにしておこう。

レトロにポップアップトースター2009年03月10日

TESCOM CT20
写真のポップアップトースターを買った。
TESCOMのCT20という製品で、現行製品ではない(TESCOM社の商品紹介ページを見たが、ラインナップされていなかった)。製造が2006年なので、旧製品ということなのだろうと思う。

考えてみると「ポップアップトースター」と言う家電品は、最近ではレトロなものになりつつある。
僕が子供の頃には、たいてい一家に一台はあるようなポピュラーな家電品だったが、それがオーブントースターに取って代わり、僕にしても何十年ぶりかでのご対面だ。
外国では相変わらず根強い人気のようだが、日本の家屋の狭さという事情もあってか、「パンをトーストする」ことしかできない単機能の家電品は人気が無いのかも知れない。
じゃあ「なぜ買ったのか」だが、実は家電ボード(食器棚と調理家電スペースの兼用棚)の空きスペースにオーブントースターを置きたいと思ったからだ。そこにはオーブンレンジが置かれていて、トーストしたパンを食べたいときには、それでトーストとしていた。だがあまり美味しく焼けず、時間も掛り、何よりパン屑の掃除が面倒と感じていたのだ。
そこで「オーブンレンジの横に並べてオーブントースターを」と考えたのだが、空きスペースの関係で圧倒的に種類の多い横型タイプは選択できず、縦型のオーブントースターからの選択で考えることになった。
だが縦型は人気薄なのか、なぜか数種類しか発売されていないので選択の幅が少ない。それでどうしようかと迷っていた時に、その横で「台数限定特価!」で売られていたのが、このポップアップトースターだったのだ。

何よりその価格に驚いた。Yカメラで購入したのだが、価格は980円(さらに10%ポイント還元なので、実質882円)。いくら人気薄で旧モデルの商品と言えども、この価格はあり得ない。
確かに最近では、家具屋やディスカント店などで1000円前後で売られているものを見かけることもあるが、そうした商品とは根本的に機能と質感が違う。この商品は機能的にも横に展示されていたイギリス製やイタリア製のポップアップトースターと比べても遜色ない。しかも日本の家電品が見劣りしがちのデザインでも負けてはいない。トースターの蓋がステンレスのシャッターになっているあたりのギミックもちょっと格好が良いし、ステンレス部の面積が多いのも日本の製品には珍しく、高級感がある。
ポップアップトースター自体がレトロな家電品だが、この製品も全体の雰囲気がレトロ感を醸していて、思わず「こりゃ買いだな!」とオーブントースターのことはすっかり頭を離れ、衝動的にこの製品を購入していた(まあ「衝動買い」って言っても実質882円ですから・・・)。
オーブントースターとは違って、ピザも餅もグラタンも焼き芋も焼けないが、良いのだ。そもそも僕の場合はそうした用途で使用することはほとんどないし、仮にそうした用途で使う場合には、従来通りオーブンレンジを使えばよい。

1000円に満たない買い物(しつこい?)だというのに、こんなに満足感を感じた買い物は久しぶり。貧乏性の僕にはすごくハッピーな気分になれる製品(安上がりな人間なのだな、僕は)。
さっそく今日の朝食が、「トースト」となったことは言うまでもない。