【映画】 しあわせのパン2012年02月05日



雪まつりの大雪像の側面にあった映画の広告です

先週に続いて今週も映画の話題。
昨年記事にした洞爺湖畔の月浦を舞台にした映画「しあわせのパン」を見てきました。
洞爺湖を一望する場所にポツンと建つ、一軒のカフェ。
自家製の美味しいパンが魅力で少人数の宿泊もできる、そんなカフェを営むのは東京から移り住んだ夫婦。その夫婦役を原田知世さんと大泉洋さんが演じています(ちなみに大泉さんは札幌出身という設定ですが)。

そのカフェを舞台に夏、秋、冬と季節ごとのエピソードが消して力み過ぎることなく、派手さもなく、大きな起伏もなく、本当に静かに語られます。
映画的にはありがちなエピソード(でも、実生活ではあまり出会うことのないエピソード)なのですが、不思議と最後まで退屈せずにみることができる、そんな映画でした。
良く使われる表現ですが「ハートウォーミング」とか、「ほっこり」といった言葉がピッタリというべきかな?
いつもでも透明な雰囲気が変わらない原田知世さんと、いつになく抑えた静かな演技の大泉洋さんの配役もピッタリという感じ。

ちなみにカフェが建つ月浦は「月が美しい場所」という設定で、実在する洞爺湖町月浦という場所(映画では「月浦町」として語られますが)。
こうしたファンタジックな感じのする映画で実在する地名をそのまま使うのは珍しいかも?ってな気がしますが、その他にもたとえば「有珠駅」など実在する駅名がそのまま登場したりもします。
このカフェから望む、洞爺湖の風景がまた素晴らしい。洞爺湖を背景にカフェのテラスで、大泉さんが原田さんに髪をカットしてもらうシーンがありますが、このシーンを見ただけでも「行ってみたい」と思わせる、そんな魅力があります。

実はこのカフェもまた、実在するカフェなのだそうです(映画とカフェの名前は違いますけど。映画では「マーニ」という名前ですが、名前の由来は映画を見たときのお楽しみに)。
興味がある方は、下のリンクからどうぞ。

  カフェ  ゴーシュへのリンク  


雪まつりが始まりました2012年02月07日

札幌の冬の一大観光資源と言える雪まつりが、昨日から始まっています。
今年で63回目とのことですから、1950年に始まったイベントということになります。
この雪まつりですが、主会場である大通公園近くで働いているというのに、ここ数年じっくりと見た記憶がないのですが、それでもせっかくのイベントですから、何かのついでにちょびっとだけも足を運ぶようにはしています。

個人的な印象では、凝った細工で職人技を感じるような雪像よりも、人気キャラクタを題材にするなど、インパクト優先の雪像が増えたような気がします。
これは長年にわたって大雪像の製造主体であった自衛隊が諸般の事情により一線を退いたことも関係しているかもしれませんが、何より時代の流れ・・・・ニーズが変わったってのが大きいのかも?と思います。

(ONE PIECEの大雪像(ルフィとチョッパー)/左隣にはトリコの雪像もあるのですが、思いっきりカットして撮影してしまいました。トリコファンの方はご容赦を・・・)


今回の雪像で、ぜひ見たい雪像が一つだけあり、ピンポイントで見てきました。
北海道にはUHBというフジテレビをキー局とする放送局がありまして、その放送局がメインとなった会場には、日曜朝に放映されている「ONE PIECE」と「トリコ」という、アニメを題材とした大雪像があるのです。実は僕、イイ年をしながら、この「ONE PIECE」が大好きなんです。
普通のアニメにはほとんど関心がないのですが、この「ONE PEICE」だけは別。その世界観やストーリー、登場人物の関係性などすべてが好きで、ここぞという時のセリフの一つ一つに共感してしまうんですねぇ。
・・・って、ONE PEICEの話題を書こうと思っているわけではないので話を戻しますが、その登場人物であるルフィとチョッパーが雪像になっているとのことで、こりゃ見てみたいなぁ・・・と思ったわけです(やっぱり「イイ年して・・・」と言われちゃいそうですね。でも財界人などを含む著名人にもファンが多いアニメなんですよ)。
なんだかんだと言いながら、やっぱり僕もまたインパクト優先の人気キャラクタの雪像に関心が向いているようです。

雪まつりは、今週日曜日までの開催。大通会場以外にも、子供たちが雪遊びを満喫できる「つどーむ」会場や氷の彫刻が見事な「すすきの」会場があります。
今日は湿った雪が降って気温も上がり、雪像が倒壊して怪我をされた方もいらっしゃったようです。数年前にも雪像が倒壊したことがありましたが、記憶ではここ数年は毎年期間中に気温が高い日があるように思えます。雪ではなく、本降りの雨になってしまったり・・・。
できれば会期中の今週いっぱいは低温のままで天候が安定して、訪れる観光客の皆さんに「北国の寒さ」も含めて楽しんでもらえればなぁと、思います。


物欲を刺激するカメラ2012年02月08日


OLYMPUS OM-D E-M5   ニュースリリース用の写真借用


昨年の暮くらいから今年に掛けて、僕の物欲を刺激するカメラが続々と登場しています。
「こりゃ、いい!」と思ったカメラの発売日を待っていると、しばらくして他のメーカからは「こっちはもっとすごいぞ!」ってなカメラが登場します。これじゃいつまで経っても手に入れられません(笑)

嵩張る一眼タイプのカメラは年々出番がなくなり、一眼のデジカメは4年ほど前に買取に出して手放したのが最後で、最近はコンパクトタイプばかりを買い換えor買い増したりしてきました。
実は銀塩一眼レフカメラ(CanonのEOS-1nとEOS-55)は今でも手元に残っているのですが、これらにしてももう7~8年くらいは防湿ケースの中に仕舞いっぱなしの状態です。まったく出番がないのだから、6年ほど前にNikonのマニュアル一眼(FM-2とFG-20)を手放した際に一緒に手放しておけばよかったかな・・・と、思うこともあるのですが、いまだになんとなく手放せずにいます。
まあそんな感じですから、ここ数年は新製品が出てももっぱら関心はコンパクトタイプのカメラに向いていました。
ところが、ミラーレス一眼の魅力的な製品がこのところ次々と登場するに連れ、だんだん見て見ぬふりもできなくなってきました。

で、そんな中僕の個人的な好みと希望がほとんど反映されたという意味で、その「ど真ん中」とも言える製品が本日発表されました。「OLYMPUS OM-D E-M5」ってのがその製品です。
銀塩マニュアル時代のかつての名器、OMシリーズを冠して新しくシリーズ化されるらしいミラーレスのデジタル一眼カメラです。
実はOMシリーズも、かつてOM-1nとOM-10の2台を使っていたことがあります(本体は手元に無いにも関わらず、今でも50mmの標準レンズとOM-1n用の皮のケースだけがなぜか手元に残っています)。
当時としては斬新とも言える秀逸なデザインとコンパクトさで人気を誇った製品だったのですが、その冠を引き継ぎ、レトロにも見えるが今風のテイストも感じられるデザインという、まさに僕の物欲の中心を「ビビビッ」と刺激してくれるカメラなんです。
本体部に対してファインダー部のでっぱりがやや目立ち過ぎの感はしますが、それも写真で見る限りでは大きな問題とは思えません。まさに「あばたもえくぼ」なんですね、今の僕には(笑)

発売は3月末とのこと。価格は本体が10万円前後、レンズとのセットで12万円前後といったところです。
ただ発売時期になって本当に購入するかは迷うところです。本体を買うと、いろんなレンズやら周辺オプションが欲しくなってしまいますからねぇ・・・マイクロフォーサーズの資産がまったくない僕の場合は、なんだかんだで後々までかなりの出費をする覚悟が必要です。
でも店頭に並んだ製品を手にしたら、自制心のタガが外れてフラフラと・・・と懸念していながら、もう気持ちの中では「ブラックにしようか、シルバーにしようか」なんて購入前提で色選びで迷ってしまっていますので、すでに自制心は無きに等しいのかも。

まあ何れにしても、こんなカメラが登場してくれたことを、今は素直に喜びたいと思います。



いぶりがっこで日本酒2012年02月18日


いぶりがっこ(いぶり漬け)

秋田県の名産品に「いぶりがっこ」という食べ物があります。
これって、簡単に言えば「スモークしたたくあん」。そう、つまりは漬物なんです。
秋田地方の方言では漬物のことを「がっこ」と呼ぶそうで、つまりは"燻したたくあん漬"というわけ。
名前の通りが良いように「いぶり漬け」と呼ぶ場合もあるようです。

以前、まだバリバリにスキーをしていた頃のことです。
スキーブームなどもあって、首都圏から比較的近いスキー場はどこも「リフト待ち何十分」なんて中、比較的空いていて雪質も良く、しかも魅力ある温泉が点在していて食べ物が美味しいということで仲間と良く遠征をしていたのが東北地方のスキー場でした。
そんな中でも特に行く機会が多かったのが、秋田県の八幡平方面。そしてそのとき知った味が、「いぶりがっこ」でした。
秋田の山間地は降雪の時期が早く、外で天日干しができないため、囲炉裏の熱と煙で干したのが始まりだそうですが、商品として流通している現在の商品は、燻製設備で大根を干し上げてから、糠と塩で漬け込んで作るようです。
その分、よりスモーク加減も強いのかな?と想像しますが、何れにしても漬物の製造方法としてはかなり珍しい方法という気がします。

この「いぶりがっこ」ですが、燻製味と香りが大根に深く染み込み、独特の癖のある味と香りがします。友人の一人は「正露丸たくあん」などと名付けていましたが、まあそこまで不思議な味・香りではもちろんありませんが、確かに他ではあまり味わえない味かもしれません。おそらく苦手な人も多いのでは?とも思いますが、ところが酒の肴、特に日本酒には、この味が最高にマッチするのです(まあ漬物全般が日本酒には合う食べ物ですが)。
最近は"糖質オフ"を心掛けていたため、日本酒を飲むのも控えていたのですが、たまたま旨い日本酒を入手したこともあって「うまい肴も」と考え思い出したのが、このいぶりがっこでした。「いぶりがっこで飲む日本酒は旨いんだよな~」というわけ。

最初は「通販で」と考えましたが、そんなことを想像し始めるとすぐにでも手に入れたくなりました。それで、「札幌市内で売っている店はないか?」と考え、ネット検索してみたところ札幌三越の地下食料品売り場で買えるらしいということが判明・・・それではさっそく・・・というわけで、購入したのが、写真の「いぶりがっこ」です。
2本買って、1本はそのまま直行した馴染みの居酒屋への手土産に・・・。手土産と言いながら、さっそく店で少しだけ切り分けてもらって熱燗でポリポリ・・・。うん、この味、この味・・・期待通り日本酒にベストマッチです。
思わず調子にのってしまい、飲み過ぎてしまいました。

この「いぶりがっこ」ですが、なんでもクリームチーズを載せて食べても美味しいのだそうです。
今まで食べたことはありませんが、塩分効いたスモークチーズみたいな味なんでしょうか?それだったら、日本酒以外の酒でも合いそうです。
残りの1本を食べ切る前に、一度試してみようかと思っています。



【映画】 キツツキと雨2012年02月19日

また映画の話。
夕方の用事まで暇な数時間があり、それまでの間何をしようかと考え、ちょうど時間的にピッタリだった、タイトルの映画を見てきました。

主演は木こり役で役所広司さん、気の弱い映画監督役で小栗旬さんのこの映画、特別な派手さはないですが、じんわりとしたぬくもりを感じる、日本映画らしい日本映画ってな感じがしました。
クライマックスにしても無理に持ち上げすぎることもなく、やっぱりじんわりとした感じ・・・うん、やっぱり「これぞ日本映画!」ってな気がします。
ところどころ笑いを誘うシーンがありますが、そのあたりではややスマートさに欠ける感じもしましたが(使い古された感がする)、まあそんな感想は軽く流してしまっても良いかなと。

前回見た「しあわせのパン」のようなファンタジックさとはまったく別の雰囲気の映画だったのですが、同じようになんだか柔らかい気持ちになれる、そんな映画という気がしました。

(今日は感想短いなぁ・・・)