北海道神宮例大祭2012年06月16日


中島公園へ向かう途中、すすきので撮影した山車

先週のよさこいソーラン祭りに続いて、今週も札幌は祭り続きです。
こちらは一世紀以上続く祭りで、14日(木)から今日までの開催。名前の通り、北海道神宮の例祭日に合わせて行われる祭りのため曜日に関係なく、毎年6月14日に宵宮祭、翌日の15日に神宮例祭が行われ、最終日の16日は神輿と山車、そして平安時代の装束をまとった1200人ほどの行列が、北海道神宮を目指して歩きます。

今年は豊平区の「北海きたえーる」という体育館(なんだか、そのまんまの名前ですが)に終結した各地区の代表が、お囃子や太鼓と共に北海道神宮へ向けて進む様子は、なかなかの見応え・・・当たり前すぎる感想ですが「祭りだなぁ」と思う光景です。
・・・と言いながら、実は昨年まで、一度もこの行列を見たことがないのでした。
上に書いたように行列は16日と決まっていますので必ずしも休日とは限らないわけでして、地域密着の企業や小中学生などは以前は休みになったりもしていたようですが(今でも例大祭に合わせて建設業は休みになるようですが)。そのため各地区内から出発地へ向けて練り歩く様子を時間の合間にちょっとだけ見た程度・・・今年はたまたまそれが土曜日に当たり、しかもさらにたまたま行列が通るコースに僕自身がいたために、初めてじっくりと見ることができたわけです。

この祭りに合わせて全国から露天商が集まってくるのですが、北海道神宮境内の露店は当然として、なぜか北海道神宮からちょいと距離が離れている中島公園(ススキノの南側に位置する大きな公園)に、ものすごい数の露店が並びます。混雑もものすごく、端から端へ抜けるには相当の時間を要する感じです。全国の祭りを見て回った経験があるわけではありませんが、僕の知っている祭りの中ではその露店の数は最大級です。
最初はなんでこんなところに?と思いましたが、考えてみれば勝手に露天出されても困るわけですし、かと言って祭りに付き物の露店がないのはあまりにも寂しい。大規模な祭りですから神宮境内の露店だけでは、集まる露天商側のニーズもカバーできない・・・・まあ、そういったあたりの事情で、「じゃあ一か所に固めてしまえっ!警備もしやすし、ススキノに人も流れるし」ってなところかな?と、推測しています(的外れだったらごめんなさい)。
昨日の夜は仕事帰りに同僚と二人で、この中島公園の露店見物に行きました。
端っこと端っこだけ少しだけ混雑の中を歩いて祭り気分に浸った後は、せっかく来たのだからと、一番外れの露店でビールと焼きそばを食べ、ちょっぴり祭り気分を味わってから帰途についたのでありました。

8mmビデオをDVDに2012年06月17日

20年ほど前に、SONYのハンディカムという8mmテープを使ったビデオカメラが流行しました。
流行ものに弱い僕もまたそのハンディカムを購入して、一時期はどこへ行くにも持ち歩いていました。
「そう言えば、あの頃撮った8mmテープはどうしたかなぁ」
8mmテープは実家に置きっぱなし。もうその存在すら忘れてから10年以上が経っています。
ふとこのことを思い出し、「今のうちにDVDにでも保存しておこうか」と思い始め、先日実家に帰った際に保管されていたテープの内、特に残しておきたいタイトルのテープを5、6本持って帰ってきました。
テープと一緒に保管していたハンディカム本体は、カビが生えているような有様でしたので、「こりゃテープもダメかも?」と思ったりもしていますが、もう手遅れかも知れないと思いつつ、今日その持ち帰ったテープのダビングを業者に依頼しました。

こうした需要は結構あるようで、ネットで業者を探すと個人で請け負っているところも含めると、その業者の数はかなりの数になります。
料金体系も様々で、1本あたりで倍くらいの料金の開きがあります。もちろん高いなりにサービスが充実していたりもするのでしょうが、どうしたものか・・・。
テープが正常な状態なのかもわからないので本来ならば対面で相談できる業者に頼みたいところですが、店舗に窓口があってもそれは受付のみでダビング作業は別の場所で・・・なんて場合もありますし、注文受付場所で直接作業を行っているところは割高なようだし・・・まあ、これは安心感と価格のトレードオフなのかも知れませんが。

と言うわけで少々考えた末、結局はネット注文に。
業者選択の条件は、

(1)直接持ち込み窓口は無くとも、気分的には地元の業者に(送料も安く済みますしね)。
(2)比較的リーズナブルな料金設定であること。
(3)テープのチェック・修復などの対応についても、きちんとした説明をしている業者であること。

特に三番目は重要です。せっかく頼む以上は、「ダビング不可」という結果では残念すぎますので。
まあ仮にテープが完全な状態だったとしても、画質はアナログで、しかも手振れ補正もない時代の映像ですから、そもそも美しい映像なんてのは期待できません。あくまでも記録映像的な代物です。
でもそうは言いながらも、すでに亡くなってしまった祖父母や自身を含めた家族の若い頃を映像で振り返ることができるのだと思うと、やっぱり期待は高まります。
同時にもっと早く思い出して、テープの劣化を心配する必要がない内にダビングしておけばよかったのに・・・と、ちょっぴり後悔もしていたりして・・・。

そんなわけで、テープを宅配便で送って、ダビングして、受け取ってと、仕上がりまでにはまだ日数が掛かりそうです。
それまでの間、無事ダビングできることを祈って待つことにしようと思います。



品川シーサイド駅2012年06月27日


朝の品川シーサイド駅周辺

昨日まで東京に出張していました。
週初めの仕事だったので週末から移動し、実家に2泊した後に1泊だけホテルに宿泊。いつもなら新宿・渋谷など比較的なじみのある地域のホテルから探しますが、今回は羽田から午前便で札幌へ戻るつもりでしたので、朝のラッシュアワーを避けようと羽田に近いところにと考え、結局「品川シーサイド駅」という、名前も初めて知った土地勘がまったくないところにしてしまいました。
品川シーサイド駅は大崎からお台場を通って新木場までを結ぶ「りんかい線」の途中駅ですが、そもそもこのりんかい線を利用するのも初めて。全線開通は2002年ですから、比較的新しい路線です。
未だに「お台場に行くなら新橋からゆりかもめ」と思い込んでいた僕の頭にはありませんでしたが、JR埼京線からの直通乗り入れなどもしていますので、お台場方面へ向かうにはなかなか便利な路線のようです。

土地勘がない=初めての町を訪れるということは、たとえ出張という自由な時間が限られた旅でも、なんとなくウキウキした気分を感じるものですが、今回もまたそんなウキウキ感を持って品川シーサイド駅に向かいました。
夜10時過ぎに到着してみると、そこは新興のビジネスタウン。周りも大型マンションが立ち並ぶような場所でなんだかとっても静かです。繁華街と言う感じはまったくありません。
ホテルにチェックインする前にコンビニに寄ろうと思いましたが、一番最初に目に付いたのはいつも週末の買物でお世話になっているイオン。なんだか思いっきり郊外の町を訪れたような気持ちになったりもして・・・。
でも考えようによっては、長期滞在なら結構便利かも。大型スーパーが目の前にあれば生活用品がなんでも手に入ります。夜は静かだし、都心に出るにも近いし。

そんなわけで、静かだということはメリットと感じられ、「品川シーサイド、なかなか良いかも」とも思ったのですが、失敗だったのは空港への足。
駅前から羽田まで、リムジンバスで20分程度というのが便利と思っていたのですが、その肝心のリムジンバスが、午前中のラッシュアワーの時間帯は全部「通過」なのでした。
もちろんちゃんと事前に調べなかった僕が悪いのですが、宿泊当日になってそのことを知った次第。

もちろんそこは東京ですから、リムジンバスを利用しなくとも色々なルートで移動できますので、実際のところ困るわけではありません。
結局、ネットの乗換案内を確認して一番早い、りんかい線で天王洲アイルまで一駅移動し、モノレールで羽田に向かうルートを選択・・・ところが、電車もモノレールもまさに通勤ラッシュにジャストミート!・・・久方ぶりに通勤ラッシュの洗礼を受ける羽目になってしまいました。
ラッシュを避けようと思って、わざわざ品川シーサイド駅にしたっていうのにね(笑)


新ロープウェイで藻岩山2012年06月30日


新設されたミニケーブルカーのもーりす号

このブログの記事でも時々登場する藻岩山。
藻岩山の標高は531m。その山頂には山頂駅が建ち、屋上が展望台となっていますので、もう少し高い場所からの展望が楽しめる感じでしょうか。東京スカイツリーの第二展望台の高さはおよそ450m。これでも十分高いわけですが、それを上回る高さと言うわけです。
もちろん街の広がりは東京スカイツリーの展望にかなうわけはありません。
それでも藻岩山は、札幌の町に突き出たような山ですので展望の障害になるようなものは無く、札幌の市街地を含めた石狩平野の広い範囲を見渡せるこの山は、素晴らしい展望が楽しめる場所です。

しばらく工事のために運休していたこの藻岩山のロープウェイですが、昨年の12月23日にリニューアルオープンしました。
中腹駅までのロープウェイはより大型に変わり、中腹駅から山頂までは、以前はリフトだったものが、ミニケーブルカーに生まれ変わりました。特に冬場を考えると、山頂までの道のりで寒い思いが軽減できるのがメリットかも知れません(まあ屋上展望台が吹きさらし当然です)。
反面料金が値上げされたのは残念なところ。ロープウェイとミニケーブルカーを往復利用したら、大人料金で1,700円です。家族そろって利用となると、それなりの出費を覚悟しなくてはなりません。

さてそんな藻岩山ロープウェイですが、リニューアルオープン以来、「そのうち行ってみよう」と思いつつ、なかなか機会がありませんでした。
そもそも僕にとっての藻岩山は、軽いトレッキングのつもりでほとんどの場合歩いて行く場所ですので、ロープウェイを利用するのは人を連れて行くときくらいです。
ただ歩くとなると「日が出ている内」となりますので、夜景を見ようと思えば少なくとも下りはロープウェイを利用することになります(真っ暗な中、山道を歩きたくはありませんので)。
そんな折、ふと札幌市の広報を眺めていたら、この藻岩山ロープウェイの割引クーポンがありました。
1,700円が1,000円という大盤振る舞いです。見ると期限は6月30日・・・おっと今日までじゃないですかぁ・・・。こりゃ利用しなくちゃ損!
と言うわけで、18:30頃に家を出て30分ほど歩いてロープウェイ乗り場まで。もちろん路線バスなどの交通機関はありますが、薄暮から夜に変わる時間帯の展望を楽しもうと思って、時間調整のつもりで歩くことにしたわけです。今の時期は日が長いですからね。19時でも空は明るいままです。

さてリニューアルされて気持ちが良いロープウェイと、全国でも珍しいらしいけど、あまり画期的な印象も感じないミニケーブルカーを乗り継いで、山頂へ。
平日だというのにロープウェイもそれなりの混雑で、観光バスで山頂まで来ている団体も併せると、展望台も思いの外観光客が多いようでした。

藻岩山山頂展望台から南西方向の山々を

日が落ちるまでは市街地とは反対側のオレンジ色に染まる山並みを楽しみ、日が落ちてからは市街地の夜景を楽しみます。
札幌の街路灯は、オレンジ色が目立ちます。トンネルなどに多いナトリウムランプですね。
これはなんでも冬の降雪時に視認性が高いからとのことのようですが、華やかな感じがして勝手に「夜景向きかも」などと思ったりもして。
今日は日中の気温が29度くらいまで上がったこともあって、ややもやったような感じで遠望が効かないのが残念ですが、それでも十分楽しめました。
ただ夜景はやっぱりキンキンに寒い晴れた日ですね。冷え切った空気の動きが光りを揺らめかせるように見えて、忘れられない風景になるような気がします。
20時を過ぎてもまだ空は薄らと昼の名残を残しているような感じでしたが、続々と増える観光客の人たちに場所を譲ることにして、藻岩山を後にしました。

今一つの夜景でした(写真はブレブレ)