よさこいソーラン祭り2012年06月09日


よさこいソーラン(昼)

今年で21回目のよさこいソーラン祭りが7日から始まっています。
数年前をピークに、最近は参加チーム数、観客動員数が共にやや減少傾向のようですが、それでもわずか20年ほどで、本家の「高知よさこい」を超える規模の祭りとなりました。
まあもっともこれは人口の違いもありますから、単純に比べられる数字ではありませんけど。

実はこの祭り、市民にとっては賛否が分かれるところ。とある新聞社のアンケートでは、比較的年配の人には賛成の割合が多いようですが、若い世代は逆に祭りに反対の人が多い結果だったようです。
かくいう僕はと言えば、優柔不断な中間派。
「どっちでもいい」という意味で中間なのではなく、祭りそのものには賛成、祭りの運営スタイルに対してはやや反対・・・という感じかな?

よさこいソーラン(夜・ステージ)

祭りが始まった最初の頃は北海道内の小さな町村からの参加も多く、ときにはおばあちゃんばっかりで構成された微笑ましいチームに楽しませてもらったり、自然な賑わいが感じられました。でも最近は規模が拡大して、参加チームが増えたこともあってか会場もあちこちに分散してしまい、コスト的にも小さな町村単独では、参加しにくい状況が生まれているような気がします。
規模が拡大するにつれ、必然のように商業化の道をたどり、結局は手作り感が感じられない、"踊り"そのものが生業のようになったチーム(つまりはセミプロチーム)とか、あるいはスポンサーがついて時間の自由がある学生チームばかりが目立つ祭りになってしまったような気もしています。このあたりが残念な気持ちになってしまうところなんですよね。
一方では、祭りそのものの昂揚感が僕は好きです。自分が参加してもいないのに、なんだかワクワクした気持ちで見てしまいます。また賛成派の多くの方が言う、"祭りがもたらす経済効果"ということも確かに説得力があり、否定しにくいところです。
もっともこうした賛否は本家の"高知よさこい"でも、同じような問題を抱え、試行錯誤しているようなんですが・・・。

こうして賛否が分かれるのも、祭りがそれだけ大規模になって、定着してきたからこそと思います。
せっかくこうして札幌の地に根付いた祭りですから、この先も思い出深い歴史を重ねて行って欲しいと思いますし、前向きな"試行錯誤"を繰り返しながら進化していって欲しいと思っています。