【映画】 探偵はBARにいる ― 2011年09月10日
映画化の話を聞いてから、ずっと公開を楽しみにしていた映画です。
なんと言ってもメインのロケ地がススキノ。しかも僕がいつも通っている馴染みの居酒屋のすぐ裏手。
登場する喫茶店も名前や内部の装飾は映画用に変えていますが、その居酒屋の隣の店。
ススキノ以外のロケ地でも「ああ、あそこね」とすぐに思い当たる場所ばかりで、それだけでも個人的には十分楽しめる映画でした。
ただ実はそんな"土地勘"だけでなく、映画そのものがかなり上質。
骨格となる事件そのものはそれほど目新しく感じるものではなく、しかも細かい部分ではリアルさに欠ける部分も確かにあるのですが、そんなことは見ている間はまったく気になりません。
エンディングまで無駄なシーンがなく、まったく退屈を感じず・・・まさに宣伝どおりの「極上のエンターティンメント」という感じの映画でした。
そう感じた理由は、映画のストーリーやテンポが良いからということもあるのでしょうが、配役に負う部分も大きいと思います。
主役の大泉洋さんと相棒役の松田龍平さんのコミカルでいながらシリアスな掛け合いが最高。
この二人だけでなく、配役それぞれのキャラが明確で、印象に強く残るのです。
個人的には、この映画の空気感は、古くは探偵役の萩原健一と弟分役の水谷豊の名コンビで語り継がれるテレビドラマ「傷だらけの天使」に似た感じがしました。
好きなテレビドラマだっただけに、そんな空気感を持った映画が新たに生まれたことが素直に嬉しいです。
書いている内に、なんだか褒めすぎな気もしてきましたが、でも今回はいつも以上に素直に(笑)感想を書いています。
なんでも、すでにシリーズ化の計画もあるとのこと。このクオリティならば、ぜひヒットしてもらって第二、第三の続編にも期待したい・・・そう思った映画でした。
なんと言ってもメインのロケ地がススキノ。しかも僕がいつも通っている馴染みの居酒屋のすぐ裏手。
登場する喫茶店も名前や内部の装飾は映画用に変えていますが、その居酒屋の隣の店。
ススキノ以外のロケ地でも「ああ、あそこね」とすぐに思い当たる場所ばかりで、それだけでも個人的には十分楽しめる映画でした。
ただ実はそんな"土地勘"だけでなく、映画そのものがかなり上質。
骨格となる事件そのものはそれほど目新しく感じるものではなく、しかも細かい部分ではリアルさに欠ける部分も確かにあるのですが、そんなことは見ている間はまったく気になりません。
エンディングまで無駄なシーンがなく、まったく退屈を感じず・・・まさに宣伝どおりの「極上のエンターティンメント」という感じの映画でした。
そう感じた理由は、映画のストーリーやテンポが良いからということもあるのでしょうが、配役に負う部分も大きいと思います。
主役の大泉洋さんと相棒役の松田龍平さんのコミカルでいながらシリアスな掛け合いが最高。
この二人だけでなく、配役それぞれのキャラが明確で、印象に強く残るのです。
個人的には、この映画の空気感は、古くは探偵役の萩原健一と弟分役の水谷豊の名コンビで語り継がれるテレビドラマ「傷だらけの天使」に似た感じがしました。
好きなテレビドラマだっただけに、そんな空気感を持った映画が新たに生まれたことが素直に嬉しいです。
書いている内に、なんだか褒めすぎな気もしてきましたが、でも今回はいつも以上に素直に(笑)感想を書いています。
なんでも、すでにシリーズ化の計画もあるとのこと。このクオリティならば、ぜひヒットしてもらって第二、第三の続編にも期待したい・・・そう思った映画でした。
【映画】 うさぎドロップ ― 2011年08月20日
映画を見に行こうと思い、上映スケジュールを眺めていて目に留まったこの映画。
独身で単身生活の主人公が、亡くなった祖父の隠し子(保育園児)をとあるきっかけから引き取って一緒に暮らし始めるというストーリー・・・激しいシーンやクライマックスのスリルのようなものは無い代わりに、見終わってなんとなくホンワカと温かい気分になれる、そんな映画です。
その根底にあるのは「癒し」。見終わってからそんなフレーズが頭に浮かびましたが、そういえば、エンディング近くの主人公のモノローグでもそんな言葉がありました。
ところで、血縁のない子供・・・祖父の隠し子なので血縁がないわけではないですが、原作のコミックを読むと、実はごにょごにょごにょ・・・・を、若い独身男性が育てるというストーリーは、なんだかつい最近ヒットした、あのテレビドラマに似ていないこともありません。
子役も同じ芦田愛菜ちゃんなので、なんだか余計にそう思えるのかも知れませんが。
もちろんドラマ設定はまったく違いますし、そもそもTVドラマの方では双子の設定でした。
ドラマ放映後の映画公開なので、なんとなく類似性を想像してしまいますが、映画化の前から原作コミックがあったわけで、むしろTVドラマの方がこの原作コミックに触発されたと考える方が自然かも(あくまでも僕の想像です)。
この原作コミックですが、10年後に子供が成長し高校生になってからの続編があるそうです。映画の方でも続編を見てみたい気がしますね。
独身で単身生活の主人公が、亡くなった祖父の隠し子(保育園児)をとあるきっかけから引き取って一緒に暮らし始めるというストーリー・・・激しいシーンやクライマックスのスリルのようなものは無い代わりに、見終わってなんとなくホンワカと温かい気分になれる、そんな映画です。
その根底にあるのは「癒し」。見終わってからそんなフレーズが頭に浮かびましたが、そういえば、エンディング近くの主人公のモノローグでもそんな言葉がありました。
ところで、血縁のない子供・・・祖父の隠し子なので血縁がないわけではないですが、原作のコミックを読むと、実はごにょごにょごにょ・・・・を、若い独身男性が育てるというストーリーは、なんだかつい最近ヒットした、あのテレビドラマに似ていないこともありません。
子役も同じ芦田愛菜ちゃんなので、なんだか余計にそう思えるのかも知れませんが。
もちろんドラマ設定はまったく違いますし、そもそもTVドラマの方では双子の設定でした。
ドラマ放映後の映画公開なので、なんとなく類似性を想像してしまいますが、映画化の前から原作コミックがあったわけで、むしろTVドラマの方がこの原作コミックに触発されたと考える方が自然かも(あくまでも僕の想像です)。
この原作コミックですが、10年後に子供が成長し高校生になってからの続編があるそうです。映画の方でも続編を見てみたい気がしますね。
【映画】 岳-ガク- ― 2011年05月14日
映画ネタが続きます。
山好きの僕は、この映画の公開を楽しみにしていました。
北アルプスの山岳救助隊とその救助隊をサポートする山岳救助ボランティアが主軸で、タイトルの岳は主人公の名前。この主人公は山岳救助ボランティアで、1年のほとんどを山の中で過ごす人物という設定です。
予想外の展開などはなく、ストーリー的にも先が想像できる「ありがち」なストーリーという感じはありますが、でもこうしたエンターティンメント作品では、むしろその方が映画の世界にはまり易いと言えるかも知れません。
特に圧倒的な山岳景観と自然の中では、それだけでどんなストーリーも援護射撃してくれます。見終わって、なんだかスッキリする、そんな映画という気がしました。
実は見るまでは、小栗旬さんや長澤まさみさんといった人気俳優・女優をキャスティングしている辺りで「キャスティングでヒット狙いか?」などと穿った見方をしていました。
でも、見終わってみると、なんだかうまくハマっていて「このキャスティングはアリだな」とも感じました。原作(連載コミック)を良く知らないので、原作の登場人物のイメージにマッチしているのかまでは分かりませんが、少なくとも映画の中では、それぞれの役どころと一体化していた感じがしたのです。
それと、以前自分が歩いた山が登場したりすると、それだけでなんだか嬉しいですね。
(これも「まほろ駅前多田便利軒」の記事で書いた"地元意識""土地勘"に通ずる感じもします)
もっともそんな前提がなくても(つまりは今まで山に関心がなかった人も)、この映画を見ると急に山へ行きたくなるかも知れませんよ?
山好きの僕は、この映画の公開を楽しみにしていました。
北アルプスの山岳救助隊とその救助隊をサポートする山岳救助ボランティアが主軸で、タイトルの岳は主人公の名前。この主人公は山岳救助ボランティアで、1年のほとんどを山の中で過ごす人物という設定です。
予想外の展開などはなく、ストーリー的にも先が想像できる「ありがち」なストーリーという感じはありますが、でもこうしたエンターティンメント作品では、むしろその方が映画の世界にはまり易いと言えるかも知れません。
特に圧倒的な山岳景観と自然の中では、それだけでどんなストーリーも援護射撃してくれます。見終わって、なんだかスッキリする、そんな映画という気がしました。
実は見るまでは、小栗旬さんや長澤まさみさんといった人気俳優・女優をキャスティングしている辺りで「キャスティングでヒット狙いか?」などと穿った見方をしていました。
でも、見終わってみると、なんだかうまくハマっていて「このキャスティングはアリだな」とも感じました。原作(連載コミック)を良く知らないので、原作の登場人物のイメージにマッチしているのかまでは分かりませんが、少なくとも映画の中では、それぞれの役どころと一体化していた感じがしたのです。
それと、以前自分が歩いた山が登場したりすると、それだけでなんだか嬉しいですね。
(これも「まほろ駅前多田便利軒」の記事で書いた"地元意識""土地勘"に通ずる感じもします)
もっともそんな前提がなくても(つまりは今まで山に関心がなかった人も)、この映画を見ると急に山へ行きたくなるかも知れませんよ?
【映画】 まほろ駅前多田便利軒 ― 2011年05月08日
昨夜遅くに、札幌へ戻ってきました。
帰省中に実家から近い町田の町へ買い物に出かけたとき、この映画のタイトルがやたらと目につきました。戻ってネットでちょっと調べてみると、「まほろ」というのは架空の町ですが、その設定はここ町田とのこと。映画の撮影もこの町田で商店街も全面協力の下、撮影されたとのことで、「なるほどそれでか」と納得した次第。
確かに映画の最初の方のシーンでは、しっかり小田急線と小田急デパートの辺りが映し出され、多少土地勘があれば、だれでも「町田だね」とわかります。
というわけで、「こりゃ、札幌に戻ったらさっそく見に行こう」と思い、その通り戻った翌日に見に行ったわけです。
実は映画のストーリーや設定の事前の知識はほとんどないまま、"地元意識"のような関心のみで見に行った映画なのですが、どうしてストーリー展開は面白く、映画全編を通した雰囲気が、妙に気に入った映画でした。
派手さや強烈さや豪華さなどがある映画ではないので、たぶん大ヒットは難しいという気はするのですが、この映画独自の世界感があって、それが心地いい、そんな映画と感じたのです。
こうした「土地勘」のような、ある意味変則的な関心から見る映画を決めるのも、思いがけない"お気に入り"に出会えたりして、結構面白いかも。
そんなことを思いつつ、秋に公開予定の、今度は地元ススキノが舞台の「探偵はバーにいる」(大泉洋主演)に、今から密かに期待しています。
帰省中に実家から近い町田の町へ買い物に出かけたとき、この映画のタイトルがやたらと目につきました。戻ってネットでちょっと調べてみると、「まほろ」というのは架空の町ですが、その設定はここ町田とのこと。映画の撮影もこの町田で商店街も全面協力の下、撮影されたとのことで、「なるほどそれでか」と納得した次第。
確かに映画の最初の方のシーンでは、しっかり小田急線と小田急デパートの辺りが映し出され、多少土地勘があれば、だれでも「町田だね」とわかります。
というわけで、「こりゃ、札幌に戻ったらさっそく見に行こう」と思い、その通り戻った翌日に見に行ったわけです。
実は映画のストーリーや設定の事前の知識はほとんどないまま、"地元意識"のような関心のみで見に行った映画なのですが、どうしてストーリー展開は面白く、映画全編を通した雰囲気が、妙に気に入った映画でした。
派手さや強烈さや豪華さなどがある映画ではないので、たぶん大ヒットは難しいという気はするのですが、この映画独自の世界感があって、それが心地いい、そんな映画と感じたのです。
こうした「土地勘」のような、ある意味変則的な関心から見る映画を決めるのも、思いがけない"お気に入り"に出会えたりして、結構面白いかも。
そんなことを思いつつ、秋に公開予定の、今度は地元ススキノが舞台の「探偵はバーにいる」(大泉洋主演)に、今から密かに期待しています。
【映画】 SP(エスピー)-革命編 ― 2011年03月20日
東日本大震災発生以来、浮遊感というか、落ち着かない感覚を、いまだ感じながらの毎日を過ごしています。
そんな気分からの現実逃避というわけではありませんが、少し気分を変えたくなり映画を見に行きました。
この映画は、昨年11月に記事にした「SP-野望編」の続編です。
(その時の感想はこちら)
今回の感想も前回とほとんど変わりはありません。
やっぱり、野望編と革命編で「1本の映画だな」と思ったのも同じです。
ひとまずこれでTVドラマから始まったシリーズの完結とのことですが、まだすべてがクリアになっていない感もあり、「まだまだ続くよ」という余韻を感じさせる終わり方でしたが、理由を付けてまた数年後、続編が作られるかも知れませんね。
震災前に流されていた大量のCMで、なんだか映画を見なくてもストーリー展開が想像できてしまい、しかもそれほどズレてはいなかったのが、純粋に映画を楽しみにはちょっぴり残念に思えましたが、これは映画本編の問題ではありませんね。
今回の映画シリーズは、設定が大仕掛け過ぎるのか、ドラマシリーズの時にも増してリアリティを感じにくい部分もありますが、娯楽作としては相変わらず面白く見ることができました。
そんな気分からの現実逃避というわけではありませんが、少し気分を変えたくなり映画を見に行きました。
この映画は、昨年11月に記事にした「SP-野望編」の続編です。
(その時の感想はこちら)
今回の感想も前回とほとんど変わりはありません。
やっぱり、野望編と革命編で「1本の映画だな」と思ったのも同じです。
ひとまずこれでTVドラマから始まったシリーズの完結とのことですが、まだすべてがクリアになっていない感もあり、「まだまだ続くよ」という余韻を感じさせる終わり方でしたが、理由を付けてまた数年後、続編が作られるかも知れませんね。
震災前に流されていた大量のCMで、なんだか映画を見なくてもストーリー展開が想像できてしまい、しかもそれほどズレてはいなかったのが、純粋に映画を楽しみにはちょっぴり残念に思えましたが、これは映画本編の問題ではありませんね。
今回の映画シリーズは、設定が大仕掛け過ぎるのか、ドラマシリーズの時にも増してリアリティを感じにくい部分もありますが、娯楽作としては相変わらず面白く見ることができました。
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