【ドラマ】 それでも、生きてゆく2011年09月28日

久しぶりに映画ではなく、テレビドラマのネタです。
このドラマは今年の夏シーズン、フジテレビ系列で木曜夜10時枠で放映された全11話のドラマでした。

ハードディスクレコーダが登場して以来、好きなジャンルだったり、設定が面白そうなテレビドラマは事前にチョイスして、とりあえず連続録画予約しておくようになりました。
第1話を見て「ちょっとなぁ」と思ったドラマは第1話で終了。
「おっ、これはなかなか」と思ったドラマは引き続き録画を続けるわけですが、その録画したドラマを視聴するタイミングは、二つに分かれます。
一つ目はほぼリアルタイム~せいぜい、数日か一週遅れくらいに見るドラマ、二つ目は完結してからまとめて一気に見るドラマですが、どちらかと言えば一話完結型のドラマが前者で、連続性の高い集中してまとめてみたいと思うドラマは後者の場合が多いような気がしています。
で、このドラマはまさにその後者のパターン。
昨日、今日と全11話を仕事後家に戻ってから、一気に見てしまいました(おかげで目がショボショボです)。
ただいくらまとめて見ると言っても、普段なら平日の仕事を終えた後に、5時間も6時間もテレビドラマを見続けるなんてことは考えられないのですが、たった2日間で見てしまったというのは、それくらいドラマの世界に引き込まれてしまったから。

殺人の加害者の妹とその家族、被害者の兄とその家族・・・その二つの家族の再生というあまりに厳しく重いテーマなのですが、ストーリー展開と何よりそのセリフ回し、登場人物すべての演技力が素晴らしく、とことん暗いテーマだというのに、見終わった後に明るい余韻を残しつつ、けれども決して無理を感じない着地点でエンディング迎えるという、なんとも凄いドラマでした。
これはまた、2時間前後という映画の枠の中では表現できない、連続ドラマならではのドラマという気もします。

このドラマ、放映中の視聴率は芳しくなかったようですが、視聴率の高低で名作駄作が決まるのではないということの証明のようなドラマとも言えるかも知れません(典型的なのは、大河や朝ドラを除いたNHKのドラマなんてのも、視聴率は低くても評価の高いドラマが多いですね)。

主役を演じる瑛太さん、満島ひかりさんをはじめ、演技派と呼ばれる俳優女優陣の配役もピタッとハマっていましたが、その素晴らしい演技を引き出すのもドラマの根幹を成す脚本の素晴らしさにあるのだと思い、脚本は誰?と確認してみると、坂元裕二さんという脚本家。
不勉強で脚本家の方の名前はあまり知らないのですが、ちょっと調べてみたら以前このブログの記事で同じく絶賛したドラマ「Mother」の脚本を書いた人でもありました。
そうなると、この方の脚本のドラマは今後も外せそうにないなと、感じているところです。