今日もまた、行き当たりばったり

台風は21日に関東地方を通り過ぎました。
22日の午前中は青空が広がっていたものの、台風一過という感じではなく、どんどんと黒い雲が広がりだし、午後からは雨が降り出したりと、空模様が冴えません。今日もまた、なんだか灰色の空。
明日の夕方には札幌へ戻る予定でいますが、一週間も滞在していたというのに秋晴れを感じられたのは陣馬～高尾を縦走した18日の1日だけになってしまいました。
今日はそんなスッキリしない空の下、横浜に行き、みなとみらい地区を散策してきました。

神奈川県に30年も暮らしていたというのに、実はみなとみらい地区を散策するのは今回が初めて。「みなとみらい」と名付けられる前には何度か訪れてはいるのですが、今のように観光名所として十分に整備された状態ではなかったと思います。
羽田からの空港連絡バスに乗車して、ちょうどベイブリッジを渡っているときに、このみないみらいの風景が一望できます。
陽が落ちてからの時間帯にこの橋を通ることが多いので、ランドマークタワーや大観覧車をはじめとする夜景を眺めながら「今度散策してみよう」といつも思いつつ、延び延びになっていました。

というわけで、横浜。
みなとみらい地区へは横浜市営地下鉄で各ポイントへ行けますが、今回は無目的の散策です。最初から歩くつもりで来ていますので、横浜駅の東口から歩き始めます。
観光地図みたいなものは持っていませんが、まさに名前の通りの"ランドーマーク"タワーが見える方角へ歩いて行けば良いわけで、迷う心配はありません。
その上、観光地として整備された区域ですから、ポイントごとに観光案内版が地図と共に設置されていて、至れり尽くせり感のある場所です。

とりあえずランドマークタワーに到着し、「さて昼飯を･･･」と考えましたが、連休初日ということもあり、どの店も行列ができています。
このタイミングで一人で並んで店に入るのもちょっぴり気が退けてしまうため、入りたいと思う店よりも空いてそうな店を探しますが、その空いた店が見つかりません。
結局ファストフードで軽く済ませることにしました。

高所恐怖症気味のくせに高いところが好きなので、ランドーマークタワーの展望台に上がってみようかと思いましたが、今日の天気では遠望は楽しめそうにありません。
その気になればいつでも来れる場所なので、冬の快晴の日でも狙ってまた訪れることにして、そのまま大観覧車が見える場所まで移動します。
タワーに隣接して、日本丸メモリアルパーク。本来の役目を終えて余生を過ごしている日本丸が停泊（じゃなくて設置と言った方が良いのかな？）しています。
目一杯帆を張った状態の日本丸を見てみたいですが、残念ながら今日は帆を畳んでいます。
日本丸をバックに高校生の吹奏楽コンクール？が開催されていました。

さて日本丸メモリアルパークからは少し歩いて汽車道へ。
かつての鉄路の線路だけが残されています。コンクリートで線路を固めたような味気ない道ではなく、板敷の道なのでとても気分よく歩くことができます。
このあたりから水上バスに乗って海からみなとみらい地区を眺めることもできますが、今日はとりあえずグルリと各ポイントを一巡することにして、どんどん歩き続けて赤レンガ倉庫へ向かいます。

映画やドラマのロケ地としてもよく登場する赤レンガ倉庫ですが、イベントを開催してたこともあり、あまりの賑やかさに風情みたいなものは感じられません。
もっともこれは北海道での函館や小樽なども同様で、観光施設としてうってつけの産業遺跡なんでしょうね。ただ港に赤レンガの倉庫が似合うのは確か。
そそくさと赤レンガ倉庫を抜けて海が見える場所へ近づくと、大桟橋には、豪華客船飛鳥Ⅱが停泊していました。遠目に見てもその巨大さが解ります。

もっと近くで見たくなって、この大桟橋へ向かうことにします。
山下公園方面は何度も訪れている場所なので今回はパスし、今日のとりあえずのゴールを大桟橋に定めることにします。

大桟橋に到着して解りましたが、大桟橋そのものがウッドデッキと芝生で構成されたユニークな建築美の観光スポットなのだと実感。晴れた気持ちの良い日に、ここでのんびり過ごすだけでも十分楽しめる場所です。夜ならきっと、最高のデートスポットなんでしょう。
桟橋の向こうには、横浜ベイブリッジ。

振り返ると、目の前に巨大な飛鳥Ⅱとランドーマークタワーと周辺のビル群。大観覧車ももちろん見えます。
周辺のビル群も十分高層ビルなのですが、ランドマークタワーがあまりに高すぎるせいか、なんだか周りのビルが低く感じられてしまうのが面白い感じです。

曇り空だったのが残念な今日の散策でしたが、その分暑さに閉口させられることもなく過ごすことができました。
帰りは、横浜的風情はこれっぽっちも感じられない、ごくごく普通の焼き鳥屋に立ち寄って、一人静かに今日の"打ち上げ"をしてから帰路についたのでありました。