新ロープウェイで藻岩山2012年06月30日


新設されたミニケーブルカーのもーりす号

このブログの記事でも時々登場する藻岩山。
藻岩山の標高は531m。その山頂には山頂駅が建ち、屋上が展望台となっていますので、もう少し高い場所からの展望が楽しめる感じでしょうか。東京スカイツリーの第二展望台の高さはおよそ450m。これでも十分高いわけですが、それを上回る高さと言うわけです。
もちろん街の広がりは東京スカイツリーの展望にかなうわけはありません。
それでも藻岩山は、札幌の町に突き出たような山ですので展望の障害になるようなものは無く、札幌の市街地を含めた石狩平野の広い範囲を見渡せるこの山は、素晴らしい展望が楽しめる場所です。

しばらく工事のために運休していたこの藻岩山のロープウェイですが、昨年の12月23日にリニューアルオープンしました。
中腹駅までのロープウェイはより大型に変わり、中腹駅から山頂までは、以前はリフトだったものが、ミニケーブルカーに生まれ変わりました。特に冬場を考えると、山頂までの道のりで寒い思いが軽減できるのがメリットかも知れません(まあ屋上展望台が吹きさらし当然です)。
反面料金が値上げされたのは残念なところ。ロープウェイとミニケーブルカーを往復利用したら、大人料金で1,700円です。家族そろって利用となると、それなりの出費を覚悟しなくてはなりません。

さてそんな藻岩山ロープウェイですが、リニューアルオープン以来、「そのうち行ってみよう」と思いつつ、なかなか機会がありませんでした。
そもそも僕にとっての藻岩山は、軽いトレッキングのつもりでほとんどの場合歩いて行く場所ですので、ロープウェイを利用するのは人を連れて行くときくらいです。
ただ歩くとなると「日が出ている内」となりますので、夜景を見ようと思えば少なくとも下りはロープウェイを利用することになります(真っ暗な中、山道を歩きたくはありませんので)。
そんな折、ふと札幌市の広報を眺めていたら、この藻岩山ロープウェイの割引クーポンがありました。
1,700円が1,000円という大盤振る舞いです。見ると期限は6月30日・・・おっと今日までじゃないですかぁ・・・。こりゃ利用しなくちゃ損!
と言うわけで、18:30頃に家を出て30分ほど歩いてロープウェイ乗り場まで。もちろん路線バスなどの交通機関はありますが、薄暮から夜に変わる時間帯の展望を楽しもうと思って、時間調整のつもりで歩くことにしたわけです。今の時期は日が長いですからね。19時でも空は明るいままです。

さてリニューアルされて気持ちが良いロープウェイと、全国でも珍しいらしいけど、あまり画期的な印象も感じないミニケーブルカーを乗り継いで、山頂へ。
平日だというのにロープウェイもそれなりの混雑で、観光バスで山頂まで来ている団体も併せると、展望台も思いの外観光客が多いようでした。

藻岩山山頂展望台から南西方向の山々を

日が落ちるまでは市街地とは反対側のオレンジ色に染まる山並みを楽しみ、日が落ちてからは市街地の夜景を楽しみます。
札幌の街路灯は、オレンジ色が目立ちます。トンネルなどに多いナトリウムランプですね。
これはなんでも冬の降雪時に視認性が高いからとのことのようですが、華やかな感じがして勝手に「夜景向きかも」などと思ったりもして。
今日は日中の気温が29度くらいまで上がったこともあって、ややもやったような感じで遠望が効かないのが残念ですが、それでも十分楽しめました。
ただ夜景はやっぱりキンキンに寒い晴れた日ですね。冷え切った空気の動きが光りを揺らめかせるように見えて、忘れられない風景になるような気がします。
20時を過ぎてもまだ空は薄らと昼の名残を残しているような感じでしたが、続々と増える観光客の人たちに場所を譲ることにして、藻岩山を後にしました。

今一つの夜景でした(写真はブレブレ)