【映画】孤高のメス2010年06月06日


たまたまテレビで見た映画の予告番組で興味を持ち、封切されてすぐに見に行ったのが、この映画。

映画に限らずドラマや小説などでもそうなのですが、自分の職業や生活から一番遠い「刑事」とか「医者」とか、そうした特殊な分野がテーマとして設定されたものが昔からお気に入り。身近過ぎる分野では、リアリティの点で不満を覚えたりもしますし、また逆にリアル過ぎて、時として辛い気分を感じたりもしますので。

この映画はタイトルで解るとおり、命に対して真摯に立ち向かう優秀な外科医を主人公にした映画です。
最初は冷ややかな目で見ていた周りの人たちも、そんな主人公の姿勢に少しずつ感化され、変わって行き、やがてクライマックスへ・・・命への向き合い方を見る者へ問いかける、そんな映画です。

ストーリーに破綻もなく、命という重いテーマを上手く仕立て、エンディングへ結実させるあたり、とても丁寧な映画だという気がしましたが、やや地味な作りで映画的なインパクトにも少々欠けるとも言えるかも知れません。ただ逆にいえば、派手さを抑えた作りが出演陣の演技力と相まって、テレビのスペシャルドラマなどとは異なる空気を生み出してくれている印象も感じさせてくれました。

見終わって、昨年見た「沈まぬ太陽」以来の充足感を感じた映画であることは確か。数年後テレビ放映されたら、ぜひまた見てみたいと思う映画でした。


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