小樽祝津にしん祭り ― 2012年05月20日

小樽の祝津へ行ってきました。
「祝津ってどこ?」と、ご存知ではない方にちょっとだけ補足すると、小樽の海岸線に向かって左側に突き出した岬が見えますが、その突端付近が「祝津」になります。小樽駅前からバスに乗れば、路線にも依りますが20分~30分程度で到着できる場所です。
付近には、道内では1,2の大きさの「おたる水族館」や「鰊御殿(にしんごてん)」、オタモイという景勝地を海から眺める観光船なども出ていて、なかなか風光明媚な場所です。
ちょうど今日の午前中は、札幌から小樽へと続くJR函館線の某駅にいまして、また夕方にはそこへ戻ってこなくてはならない事情がありました。
「家に一旦戻って出直すのも億劫だな。それまでの時間何かで時間をつぶそうか・・・」と思いつつ、頭に浮かんだのがこの祝津。
この祝津で「小樽祝津にしん祭り」が昨日から開催されていることを思い出し、天気も良いことだし久しぶりに海の風景を楽しむかぁ・・・と考え、出かけることにしたのでありました。

ところで僕はニシンが苦手です。"身欠きニシン"や"甘露煮"などであればかろうじて食べられますが、積極的に食べたいとは思いません。
ニシンに限らず総じて油の強い魚が苦手ということもありますが、ニシンに関してはなによりあの小骨の多さが苦手で、食卓に出されても食べやすいところだけをほんのちょっぴりだけつまんで食べる感じです。料理してくれた人にも、食べられることになるニシンに対しても、本当に"申し訳ない"感じですね。
小樽にしん祭りでは、地場特産のこのニシンを無料で炭火で焼いて食べさせてくれるのだそうですが、そんなわけでニシンが苦手な僕には、まったく関心がありません。
ニシン以外にも地場の様々な魚(カレイやシャコなど)を楽しませてくれるようですが、まあ雰囲気だけ味あわせてもらえればよいかなぁ?と。
そこで到着して昼食のためにすぐに向かったのは、祭り会場の向かい側に位置している民宿の食堂です。
今までも祝津を訪れた際には何度か利用させてもらっていますが、今日はギッシリと客で埋まっていました。確かに駐車場も満車の状態でしたし、祭り会場からあふれた人たちは民宿の食堂を利用するしかありません。
とは言え、民宿の食堂とは言ってもそこは観光地。大型バスで来た観光客も受け入れられる規模の食堂ですから、しばらく待てば食事にありつけます。一つのテーブルを一人で占有してしまうことには、やや申し訳ない気持ちを感じたりもしますが・・・。

さてにしん祭りのおかげで、今日は「鰊御殿」も無料で見学できます。
実は今まで何度か訪れていながらこの鰊御殿を見学したことがありません。見学料を取られるから・・・と言う理由ではありませんでしたが、無料となると黙って見過ごせない気持ちになってしまうのも、僕が貧乏性だからなんでしょうか。
鰊御殿の他にも、普段だと内部の見学ができない「日和山灯台」を見学することもできます。こうしたイベントがあるときは、何かと役得があるものなんですね。
ここでは海上保安庁の方が何人も休日出勤して対応してくれていました。

仕上げは、断崖絶壁の場所に立つ「ホテルノイシュロス小樽」のそばの展望台まで。
やや傾斜のきつい車道を歩いて登りますが、今日は気温も高く、歩いているとジワジワと汗が噴き出してきます。
ようやく着いた展望台からは、先ほど見学した鰊御殿や日和山灯台など、岬全体が一望にできます。
以前ここを訪れたときにも感じましたが、ここからの景色は、ベタな表現ですが本当に絵になる風景だよなと思います。
ところでこのホテルですが、なかなかいい感じのホテルなんです。おそらくホテルの部屋からの眺めなんて最高だろうと思います。
車でじゃないと場所的にはやや不便な立地ですが、そこも魅力の一つなのかも。リフレッシュを目的に一度宿泊してみたいなと思うホテルです。

展望を楽しんだところで、また小樽駅に戻るバスに乗車。
帰りのバスは小樽市内の観光地を巡回するバスでしたので、せっかくなのでちょっぴりだけ小樽運河に立ち寄ることにしました。小樽駅はここから歩いて数分です。

いぶりがっこで日本酒 ― 2012年02月18日

秋田県の名産品に「いぶりがっこ」という食べ物があります。
これって、簡単に言えば「スモークしたたくあん」。そう、つまりは漬物なんです。
秋田地方の方言では漬物のことを「がっこ」と呼ぶそうで、つまりは"燻したたくあん漬"というわけ。
名前の通りが良いように「いぶり漬け」と呼ぶ場合もあるようです。
以前、まだバリバリにスキーをしていた頃のことです。
スキーブームなどもあって、首都圏から比較的近いスキー場はどこも「リフト待ち何十分」なんて中、比較的空いていて雪質も良く、しかも魅力ある温泉が点在していて食べ物が美味しいということで仲間と良く遠征をしていたのが東北地方のスキー場でした。
そんな中でも特に行く機会が多かったのが、秋田県の八幡平方面。そしてそのとき知った味が、「いぶりがっこ」でした。
秋田の山間地は降雪の時期が早く、外で天日干しができないため、囲炉裏の熱と煙で干したのが始まりだそうですが、商品として流通している現在の商品は、燻製設備で大根を干し上げてから、糠と塩で漬け込んで作るようです。
その分、よりスモーク加減も強いのかな?と想像しますが、何れにしても漬物の製造方法としてはかなり珍しい方法という気がします。
この「いぶりがっこ」ですが、燻製味と香りが大根に深く染み込み、独特の癖のある味と香りがします。友人の一人は「正露丸たくあん」などと名付けていましたが、まあそこまで不思議な味・香りではもちろんありませんが、確かに他ではあまり味わえない味かもしれません。おそらく苦手な人も多いのでは?とも思いますが、ところが酒の肴、特に日本酒には、この味が最高にマッチするのです(まあ漬物全般が日本酒には合う食べ物ですが)。
最近は"糖質オフ"を心掛けていたため、日本酒を飲むのも控えていたのですが、たまたま旨い日本酒を入手したこともあって「うまい肴も」と考え思い出したのが、このいぶりがっこでした。「いぶりがっこで飲む日本酒は旨いんだよな~」というわけ。
最初は「通販で」と考えましたが、そんなことを想像し始めるとすぐにでも手に入れたくなりました。それで、「札幌市内で売っている店はないか?」と考え、ネット検索してみたところ札幌三越の地下食料品売り場で買えるらしいということが判明・・・それではさっそく・・・というわけで、購入したのが、写真の「いぶりがっこ」です。
2本買って、1本はそのまま直行した馴染みの居酒屋への手土産に・・・。手土産と言いながら、さっそく店で少しだけ切り分けてもらって熱燗でポリポリ・・・。うん、この味、この味・・・期待通り日本酒にベストマッチです。
思わず調子にのってしまい、飲み過ぎてしまいました。
この「いぶりがっこ」ですが、なんでもクリームチーズを載せて食べても美味しいのだそうです。
今まで食べたことはありませんが、塩分効いたスモークチーズみたいな味なんでしょうか?それだったら、日本酒以外の酒でも合いそうです。
残りの1本を食べ切る前に、一度試してみようかと思っています。
珍味?ルッツ ― 2010年08月09日
先日飲みの席で、「本日のお薦め」ということで、タイトルの「ルッツ」なる海産物が目に留まりました。
「魚でもなく、貝でもないです。食感はホッキ貝に似ているかも」
店員に「ルッツって何?」と尋ねても、いまひとつ答えが曖昧で、全然想像がつきません。ならばものは試しに食べてみようということになり、注文してみました。
味は特徴のない味です。確かに食感はホッキ貝に似ているかもしれませんが、貝類独特の風味は感じません。ほのかな味はありますが、刺身でなかったら素材そのものの味はたぶんわからないでしょう。
まずくはありませんが、旨くもありません。なんだか拍子抜けの気分。
で、今日になってそのことを思い出して、「いったいルッツとはなにもの?」と調べてみました。
調べてみたところ、このルッツの正式名はユムシと言うのだそうですが、北海道でも浜益(石狩市)など、ごく一部の地域でしか「採取」されない(しない?)海産物らしく、しかも普段は海底の砂の中に潜んでいるので網に掛かるようなこともないらしいです。ごく稀に、例えば大時化の後などに浜辺に打ち上げられたルッツを拾い集めて・・・そんなわけで「採取」という表現を使ったのですが・・・そんな時にしかお目にかかれない幻の海産物なのだそうです。
当然ながら市場に一般的に出回るようなものでもなく、そのため僕に限らず北海道で生まれ育ったメンバーも含めて全員が知らなかったというわけ。
ところでこのルッツ、実はミミズやゴカイの仲間なのだそうです。
ちなみにルッツという名前自体、アイヌ語のルッチ("ミミズに似る"の意)が転じた呼び方らしく、最初からそれを知っていたら食べなかったかも(笑)
写真で見てみる限りでは、姿形はなんだかかなりグロテスク。実際に見掛けても、間違いなく食べようと思わないだろうなァ・・・という感じ。
でも韓国などでは生食用として普通に流通しているそうですし、札幌からも比較的近い地域にまだ未知の食材があるなんて・・・・あらためて食文化の奥深さを感じてしまいました。
<石狩市の公式HPのルッツ紹介ページはこちら>
「魚でもなく、貝でもないです。食感はホッキ貝に似ているかも」
店員に「ルッツって何?」と尋ねても、いまひとつ答えが曖昧で、全然想像がつきません。ならばものは試しに食べてみようということになり、注文してみました。
味は特徴のない味です。確かに食感はホッキ貝に似ているかもしれませんが、貝類独特の風味は感じません。ほのかな味はありますが、刺身でなかったら素材そのものの味はたぶんわからないでしょう。
まずくはありませんが、旨くもありません。なんだか拍子抜けの気分。
で、今日になってそのことを思い出して、「いったいルッツとはなにもの?」と調べてみました。
調べてみたところ、このルッツの正式名はユムシと言うのだそうですが、北海道でも浜益(石狩市)など、ごく一部の地域でしか「採取」されない(しない?)海産物らしく、しかも普段は海底の砂の中に潜んでいるので網に掛かるようなこともないらしいです。ごく稀に、例えば大時化の後などに浜辺に打ち上げられたルッツを拾い集めて・・・そんなわけで「採取」という表現を使ったのですが・・・そんな時にしかお目にかかれない幻の海産物なのだそうです。
当然ながら市場に一般的に出回るようなものでもなく、そのため僕に限らず北海道で生まれ育ったメンバーも含めて全員が知らなかったというわけ。
ところでこのルッツ、実はミミズやゴカイの仲間なのだそうです。
ちなみにルッツという名前自体、アイヌ語のルッチ("ミミズに似る"の意)が転じた呼び方らしく、最初からそれを知っていたら食べなかったかも(笑)
写真で見てみる限りでは、姿形はなんだかかなりグロテスク。実際に見掛けても、間違いなく食べようと思わないだろうなァ・・・という感じ。
でも韓国などでは生食用として普通に流通しているそうですし、札幌からも比較的近い地域にまだ未知の食材があるなんて・・・・あらためて食文化の奥深さを感じてしまいました。
<石狩市の公式HPのルッツ紹介ページはこちら>
フラリと寄れる近所の店 ― 2009年11月22日
僕の住居の界隈には、静かな住宅街の中に溶け込むようにポツンポツンとイタリアンやフレンチのレストラン、あるいは民家を改造したカフェなどが点在している。
そんな様子からか、この界隈は「お洒落で暮しやすいところ」と思われているようだが、そうしたお店をほとんど利用する機会がない僕は、その実感をあまり感じられずにいる。
(だって、フレンチなんて年に1回食べるか食べないかだし、それよりも手軽に入れる定食屋などがあった方が有難いと思ってしまうのですよ)
そんなことを言いながらも、家の近所にもたまにはゆっくり寛げる店の1軒くらいは知っておきたいし、誰か人が来た時に連れて行けるような店の1、2軒はやっぱり必要・・・そんなわけで、帰りに一人で訪れて軽く一杯やって晩飯を食べられる、そんな店はちゃんと確保してある。
その内の一軒が、近所の寿司が食べられる創作和食の店。
最近のちょっとこじゃれた店の中には、何か勘違いでもしているのかやたらと薄暗さをウリにしているような店が増えているが、それが演出として効果を上げていない限りは明るく、食べ物の色味がハッキリと見える照明を使っている店の方が、正統だと僕は思っている。
その点、この店は十分に明るい暖色系の照明が使われていて、料理が美味しそうに見える(もちろん実際食べても美味しいのだが)。
で、今日もまたそのお店へ。
日曜の夜は何か用事でもない限りは自分で料理を作ることが多いのだが(何を隠そう?僕は料理好きなのだ)、今日は日中用事があって色々と歩きまわっていたせいで、なんだかぐったりしてしまってその気力が無くなってしまった。
こんな時にはこの店で軽く一杯やりながら、仕上げに寿司なんぞを摘むのが一番。
いつもならカウンターの席に座るなり、「生ビール」と注文をするのだが、今日はなんとなく気分は瓶ビール。一気にその瓶を空けて、すぐにキープしてある焼酎に切り替える。その合間に、いつも頼むお気に入りの料理を注文する。
仮に飲み過ぎてぐでんぐでんに酔っ払っていたとしても、ほんのわずかの距離を歩けば寝床に直行できる・・・こりゃリラックスして飲めるのは当然と言えば当然か・・・。
だが今日はあくまでも「夕食」のつもりなので、適当なところで寿司を注文してしっかりと食べ、ほろ酔い気分で引き上げることにした。
フラリと気軽に寄れる近所の店。やっぱりこういう店は必要なのだな。
そんなことを思っている内に、あっと言う間に我が家へたどり着いていた。
そんな様子からか、この界隈は「お洒落で暮しやすいところ」と思われているようだが、そうしたお店をほとんど利用する機会がない僕は、その実感をあまり感じられずにいる。
(だって、フレンチなんて年に1回食べるか食べないかだし、それよりも手軽に入れる定食屋などがあった方が有難いと思ってしまうのですよ)
そんなことを言いながらも、家の近所にもたまにはゆっくり寛げる店の1軒くらいは知っておきたいし、誰か人が来た時に連れて行けるような店の1、2軒はやっぱり必要・・・そんなわけで、帰りに一人で訪れて軽く一杯やって晩飯を食べられる、そんな店はちゃんと確保してある。
その内の一軒が、近所の寿司が食べられる創作和食の店。
最近のちょっとこじゃれた店の中には、何か勘違いでもしているのかやたらと薄暗さをウリにしているような店が増えているが、それが演出として効果を上げていない限りは明るく、食べ物の色味がハッキリと見える照明を使っている店の方が、正統だと僕は思っている。
その点、この店は十分に明るい暖色系の照明が使われていて、料理が美味しそうに見える(もちろん実際食べても美味しいのだが)。
で、今日もまたそのお店へ。
日曜の夜は何か用事でもない限りは自分で料理を作ることが多いのだが(何を隠そう?僕は料理好きなのだ)、今日は日中用事があって色々と歩きまわっていたせいで、なんだかぐったりしてしまってその気力が無くなってしまった。
こんな時にはこの店で軽く一杯やりながら、仕上げに寿司なんぞを摘むのが一番。
いつもならカウンターの席に座るなり、「生ビール」と注文をするのだが、今日はなんとなく気分は瓶ビール。一気にその瓶を空けて、すぐにキープしてある焼酎に切り替える。その合間に、いつも頼むお気に入りの料理を注文する。
仮に飲み過ぎてぐでんぐでんに酔っ払っていたとしても、ほんのわずかの距離を歩けば寝床に直行できる・・・こりゃリラックスして飲めるのは当然と言えば当然か・・・。
だが今日はあくまでも「夕食」のつもりなので、適当なところで寿司を注文してしっかりと食べ、ほろ酔い気分で引き上げることにした。
フラリと気軽に寄れる近所の店。やっぱりこういう店は必要なのだな。
そんなことを思っている内に、あっと言う間に我が家へたどり着いていた。
蝦夷ホヤ ― 2009年07月20日
北海道の"旨いもの"と言ったら何を想像するだろうか?
これは人によって千差万別。とにかく名物と言える旨いものが、選ぶのに困るほど在るのが北海道という土地だ。
季節によっても旨いものは変わる。
この時期の代表と言えば、海なら「ウニ」、陸なら「メロン」だろうか。これもまた人によってイメージするものは変わることだろう。
今日、同じ札幌に住む叔父が、札幌に来ている両親のためにと、採れたての毛ガニとホヤを届けてくれた。「カニは冬」のイメージが強いが、時期によって場所を変えて収穫される。
さて、本題のホヤ。「海のパイナップル」などとも例えて呼ばれるが、味はまったく違う、独特の味わいの食材だ。
ホヤと言えば三陸のイメージが強いかも知れないが、北海道でも収穫され、一般的には蝦夷ホヤと呼ばれる。三陸のものとは形状も異なり、殻の突起が少なくツルンとしている。
「ホヤは苦手」という人も多いと思うが、蝦夷ホヤは三陸のものと比べると特有の苦みと言うかエグミが少ないような気がする。だから今まで苦手だった人の中にも「これなら食べることができる」と、北海道で"ホヤデビュー"なんて人を僕は知っている。
ちなみに僕は食に対しては保守的だと思っているのだが、このホヤやナマコはなぜか昔から好きで、好んで食べる方だ。
ところでホヤは動物なのか植物なのか?
「ホヤ"貝"などと呼ぶこともあるのだから動物でしょう」
「いやいや、"海のパイナップル"ですよ。植物に決まってるじゃないですか」
正解は・・・プランクトンなどを餌にして育つ、動物の仲間なのだそう。
確か"人間の祖先はホヤ"と言われていたことがあった。なんでも脊椎動物のモデルとなり得る動物なのだそう。でも最近の研究では、さらにそのホヤの前が"ナメクジウオだった"と言われているようだ。
う・・・ん、ホヤにしろナメクジウオにしろ、どちらにしても"先祖"として考えるとなんだか微妙な気持ちが・・・。
これは人によって千差万別。とにかく名物と言える旨いものが、選ぶのに困るほど在るのが北海道という土地だ。
季節によっても旨いものは変わる。
この時期の代表と言えば、海なら「ウニ」、陸なら「メロン」だろうか。これもまた人によってイメージするものは変わることだろう。
今日、同じ札幌に住む叔父が、札幌に来ている両親のためにと、採れたての毛ガニとホヤを届けてくれた。「カニは冬」のイメージが強いが、時期によって場所を変えて収穫される。
さて、本題のホヤ。「海のパイナップル」などとも例えて呼ばれるが、味はまったく違う、独特の味わいの食材だ。
ホヤと言えば三陸のイメージが強いかも知れないが、北海道でも収穫され、一般的には蝦夷ホヤと呼ばれる。三陸のものとは形状も異なり、殻の突起が少なくツルンとしている。
「ホヤは苦手」という人も多いと思うが、蝦夷ホヤは三陸のものと比べると特有の苦みと言うかエグミが少ないような気がする。だから今まで苦手だった人の中にも「これなら食べることができる」と、北海道で"ホヤデビュー"なんて人を僕は知っている。
ちなみに僕は食に対しては保守的だと思っているのだが、このホヤやナマコはなぜか昔から好きで、好んで食べる方だ。
ところでホヤは動物なのか植物なのか?
「ホヤ"貝"などと呼ぶこともあるのだから動物でしょう」
「いやいや、"海のパイナップル"ですよ。植物に決まってるじゃないですか」
正解は・・・プランクトンなどを餌にして育つ、動物の仲間なのだそう。
確か"人間の祖先はホヤ"と言われていたことがあった。なんでも脊椎動物のモデルとなり得る動物なのだそう。でも最近の研究では、さらにそのホヤの前が"ナメクジウオだった"と言われているようだ。
う・・・ん、ホヤにしろナメクジウオにしろ、どちらにしても"先祖"として考えるとなんだか微妙な気持ちが・・・。
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