最後はアルコールバーナー2011年11月06日

ESBIT社製のアルミクックセット
屋外で摂る食事はなぜか美味しくて、料理を作ることもなかなか楽しいもの。
バーベキューなんて、まさにその野外料理を目的としたレジャーですからね。
美味しく感じられなかったり、楽しくなかったら、わざわざ時間を掛けてするはずもありません。
僕もまた、山歩きなどの際にはよく料理を作ったものです。
ちょっぴり過去形で書いたのは、ここ数年はテント泊で山歩きをするようなこともなく、また日帰りでも時間を掛けて料理を作る気にはなれず、まったく野外料理を作ることが無くなったためです。
それでも「熱い湯が欲しいな」と思うことは多々あります。
湯さえあれば、あっという間にカップラーメンが作れますし、特に寒い季節はインスタントの豚汁や汁粉などがあれば、なんだか幸せな気分になれます。
そんなわけで、今の僕にとっては熱い湯を沸かすことができれば機能的には十分なわけです。

野外料理用のバーナー(ストーブとも言います。一般的には"コンロ"と言うのが一番解りやすいかも?)には色々な種類があります。
ただ山目的となると、バーナーとバーナーの燃料は人間が担いで歩くわけですから、携帯に優れたものである必要があります。
最初に初めて使ったバーナーは中学生の時、缶詰に固形燃料が入ったような、使いきりのバーナーでした。
それからはケロシン(精製した灯油)のバーナー、ガソリンバーナー(これもまた精製したガソリンや車用の普通のガソリンを使えるタイプなど様々ありますが)、今では一番ポピュラーなガスボンベのバーナーなどをその時々で使ってきました。
それぞれに特徴があり、メリットやデメリットもあるのですが、長くなってしまいますので、またの機会にということで今日の記事では省略。
とにかく気が付いてみると、実家に置いてあるものも含めて、現在はガソリンバーナーが2台、ガスバーナーが4台ってな具合・・・不器用な僕には当然ながら使い分けなんてできていないわけですが(笑)。

さて話を戻すと、最近の僕にとっては「湯が沸かせれば十分」なのですから、プレヒートとかポンピングとか、点火前の儀式の時間を必要とする(それはそれで楽しめる人も多いようですが)ガソリンバーナーはやや面倒。今所有している中ではガスバーナーが一番お手軽と言うことになります。
でもお手軽なガスバーナーよりも、もっとお手軽で簡単なバーナーがあります・・・そう、ようやくここからが本題ですが、アルコールバーナーと言うものがあるのです。
これは至って簡単、燃料用アルコールをバーナーに必要な分だけ注ぎ、火を付けるだけ。
アルコールと言うと、旅館の一人鍋を暖める固形アルコールのイメージあるためか、火力が弱いのでは?なんてイメージが浮かびます。確かに若干余分に時間は掛かりますが、最初は弱い炎も少しずつ大きくなって安定した後は、十分水を沸騰させてくれる力があります。
これからの時期ならば、低温にも比較的強いことも魅力です(一般にガスは低温に弱い。もっとも最近はガスも色々と工夫されて、寒冷地でも使えるカートリッジなども売られていますが)。燃料となるアルコールは、どこのドラッグストアでも売っていますので入手性も高く、しかも可動部は無いに等しいので故障に心配がいりません。極端な話、燃料さえあれば、最悪空き缶などで自作することだってできるのがアルコールバーナーの魅力です。
もっとも風には極端に弱いので、野外で使う以上は風除けの工夫は必要ですが、燃焼時は無音で静かな、本当に静かな燃え方というのが、なんとなく「解っている奴」ってな感じがしませんか?(笑・・・・結局なんだかんだ理屈をこねていますが、イメージ先行なわけです)

そんなわけで、買ってしまったのが写真の製品。
札幌の老舗アウトドアショップ秀岳荘が月曜日から秋のバーゲン中で、今日がその最終日。そのバーゲンセールに足を運び、以前から気になっていたアルコールバーナーをつい衝動買いしてしまいました。
最初はバーナーとゴトクだけを買おうと思いましたが、コッフェル(鍋のようなもの)と風除けを兼ねたゴトク、それとバーナーが一体となっていて収納もなかなか便利そうな製品があり、5分ほど悩んだつもりになって、結局購入したのが写真のドイツ・エスビット社製のクックセットです。
実はこの製品、アルコールバーナーだけでなく、エスビット社の名前そのままの固形燃料も使えるのです(写真で箱の上に置いているパーツみたいなものが、その固形燃料を燃やす台になります)。
結構隙間が多いので防風性能はやや不完全な感じがしますが、これは実際に使ってみてから工夫することにしようと思います。
まあ本当のところはその性能云々よりも一体感のある機能美が一目で気に入っちゃったんですね。なんだか久しぶりに眺めているだけで、嬉しいアウトドアギアというわけです。

冬にどこかの野山へ散歩にでも出かけ、これで熱いコーヒーを入れてみることにしましょうか。
固形燃料、石油、ガソリン、ガスと続いて、行き着いたのがアルコール。これがたぶん、僕にとっては野外用の最後のバーナーかな?(現時点ではね・・・)

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