ヤチブキを食べる季節2009年04月11日

エゾノリュウキンカ(通称ヤチブキ)の花
北海道もようやく春が訪れ、山菜の季節となった。
僕はこの山菜と呼ばれる山野草が好物の一つなので、採れたてが食べられる今の季節は、呑みに出かける楽しみの一つにもなっている。

で、今日食べたのは「ヤチブキ」。
道外の人は(道内の人でも)知らない人が多いだろう。
ヤチブキと言う名前は通称で、ごく一般的なフキに似た食感で、葉が似ていることから付けられた野草のことだ。正式名は「エゾノリュウキンカ」と言う。
「えっ、リュキンカ(立金花と書く)って花の名前なんじゃないの?」と、花に詳しい方は思われるかも知れない。詳しくない僕も名前くらいは知っていたのだが、札幌へ来るまでは観賞用の花だと思っていた。
ちなみに「エゾノ」が付かないリュウキンカの若芽も食用できるらしいが、基本的には有毒なのだそうだ(Wikipediaより)。

このヤチブキ、それほどおいしいとは思えない・・・いや、正直に言えば不味い。おひたしなどにして食べるのだが、それでも苦味はかなり強く、渋みのようなものもある。同じ苦味が強い山菜の系統とも、ちょっと違う傾向の味だ。
だから今までもう何度も食べてはいるのだが、一度として「うまい!」と思ったことはない(せっかく料理して出してくれているというのに、スンマセンです)。

そう思いながら、なぜ毎年食べるのか。
別に深い理由があるわけではないのだが、これは気分の問題が強いのかもなぁ・・・と思っている。
この時期、この強烈な苦みを口にすると「ああ、北海道にもようやく春が来たんだな」と、そんな実感を持てるから。

機会がありましたら、皆さんもぜひ一度・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://weekend-wander.asablo.jp/blog/2009/04/16/4247673/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。