帰りの飛行機で2010年01月04日

これは今回ではなく、数年前の写真です。飛行機からの撮影ということで・・・
のんびりとした正月休みもあっという間に終わり、また寒い札幌へと戻ってきました。
僕の会社は本当は今日が仕事始めなのですが、三が日の間の移動は、なんだか慌ただしいような気がして、一日余分に休みを取ってしまいました。

さて帰りの飛行機でのこと。
先日記事にしたとおり、復路もエア・ドゥの利用です。
休暇の間、連日新聞を賑わしていたJALですが、羽田ー新千歳路線はエコノミーの一つ上のクラスの「クラスJ」というシートが用意されています。1000円の追加料金で、ゆったりしたシートで時間を過ごせるので座席が取れるときは利用しているのですが、残念ながらエア・ドゥにはそうしたお手軽アッパークラスは用意されていません。
とは言っても少しでも快適に移動しようと、比較的前が広くゆったりできるシート(前方が壁で前席がないシート。その分足元のクリアランスが広い)を選択していました。

シートは窓際です。
窓からの風景を楽しむためではありません。僕は飛行機に乗ると条件反射のようにすぐに寝てしまうため、窓際のほうが落ち着いて眠れるから・・・というのが理由です。
さて今回も離陸する前にすでにウトウトが始まりました。
ところが離陸してしばらくすると、なんだか耳元で「カシャコーン」と結構大きな音が何度も響きます。
気になって目を開けてみると、隣に座ったおじさん(おじいさんに近い年齢かも)が、僕の耳元で一眼レフを構えて盛んに窓の外のふ風景に向かって盛んにシャッターを切っているのです。
姿勢を変えてシャッター音の回避とおじさんの撮影のためのクリアランスを確保してあげたのですが、その分だけさらにカメラを突き出してくるのでなんだか窓側に体を押し付けられるような感じになってしまいました。
さすがにこれでは落ち着けないので「席を替わりましょうか?」と申し出たのですが「いや、この角度のほうが撮影しやすいので」と言われてしまい、トホホホ・・・。
それでも、またウトウトし始めたのですが、今度はいきなり大きな声で「あそこは何山ですか?」「もうそろそろ津軽海峡ですか?」などと問われるので、そのたびに覚醒させられ、答えなくてはいけません。

さすがに眠ることは諦めました。
「正月早々文句を言いたくはないが、こりゃ文句の一つでも」と思って口を開こうと思った瞬間、「いやあ、せっかくお休みのところ、私のせいで起こしてしまってすみません」と言われてしまい、出鼻をくじかれてしまいました。
「飛行機あまり乗ったことがなくてね。今回は旅行なんですが、なんだか新鮮な気分でして」と言われ、急に怒る気持ちも失せ、むしろ「楽しい思い出を作ってね」という気持ちに・・・正月だもの、それくらいの気持ちのゆとりがあるほうが良いでしょう。
着陸後、おじさんが席を離れる際に、「良い旅をしてくださいね」と声を掛けると、何だかはにかんだような笑顔で会釈して去っていったのでありました。