今日もまた温泉へ2009年09月05日

朝からどこの温泉へ行こうかと考えていた。秋になると温泉が恋しくなる。
まだ秋風を感じるほど涼しくなったわけでもないのだが、それでも9月の声を聞くと、少しずつ秋を感じる瞬間が増えてくる。

考えながら色々と雑用をこなしていたら、なんとも中途半端な時間になってしまった。
「こりゃ今から遠くへ出かけるのは億劫だな」
そうなると、せっかく候補が絞れていたというのに、またまた「どこへ行こうか」と、結局振り出しに戻る。
で、ようやく決まって出掛けたのが札幌から北広島に入ってすぐの「天然温泉森の湯」。
比較的交通の便がよく、少し歩くことにはなるが、地下鉄とJRだけで行くことができる。これが「バスに乗り継いで」となると、運行時刻の関係もあって、中途半端な時間では帰りのことを考えると選択しづらくなるのだ。

この森の湯は、確か去年もこのブログの記事にした。
北海道では年輩の方々に人気が高い「パークゴルフ場」と一緒になっている日帰り温泉施設だ。
こじんまりとした温泉施設のためか、いつも混雑しているのだが、そのお湯の質は僕のお気に入り。濃い茶褐色のお湯は、フミン質(温泉に溶け込んでいる植物)を濃厚に含んだモール泉。湯に浸かると肌がヌルッとした感じになり、湯あがりにはスベスベした感じになる。

露天風呂からの眺めも良い。
森の向こうにJR千歳線の走る姿が見て取れる。
肩まで浸かって火照りはじめたら、上半身を風にさらし、また肩まで・・・もう少し涼しければ、いくらでも繰り返せそうな感じがする。
のんびりと浸かっていたら、パークゴルフを終えた団体が入って来て、一気に混み合い始めた。こりゃそろそろ退散する頃合いか・・・・。

湯あがりビールが猛烈に飲みたい気持ちを我慢して、森の湯を後にする。でも、このあと向かうつもりでいるススキノまで、果たして我慢できるだろうか・・・。

だいどんでん2009年09月06日

だいどんでんのパフォーマンス
大通りからススキノにかけての駅前通りは、6月から9月に掛けての週末に"さっぽろプロムナード"と名付けられた歩行者天国になる。
この歩行者天国で、毎年のこの時期に"だいどんでん"という大道芸のイベントが繰り広げられる。
2年ほど前に偶然通りかかって見たのだが、そのパフォーマンスはなかなか面白く、機会があればまた見たいと思っていた。

大道芸はテレビなどで取り上げられるメジャーな感じとは違う面白さがある。
もちろん素人そのままの独りよがりのパフォーマンスも多いのだが、招待で参加しているパフォーマーのパフォーマンスは、やはりプロの技。彼等は大道芸で生活をしているのだから当たり前か。
ジャンルを説明しようがない奇想天外なパフォーマンスは、TVでくり広がられるメジャーなだけのパフォーマンスとは違って、とても新鮮。
その達者な口上に思わず笑いを誘われ、その直後にガラッと変わるシーンに、引き込まれる。

用事があったので見ていた時間は短かったのだが、今年もこの"だいどんでん"を楽しんだ。
確か東京でも石原都知事が大道芸好き?でこうしたイベントをやっていたと思うが、札幌もぜひ、これから先も続けていってほしいと思うイベントだ。

路線バス乗り継ぎの旅2009年09月07日

テレビ東京系の旅番組で、好きで欠かさず見るシリーズがある。
太川陽介さんと蛭子能収さんがレギュラーで、旅ごとに女優さんが一人加わっての三人旅。週末のゴールデンタイムに旅番組が多いテレビ東京だから、これだけなら特に珍しいことはない。この旅シリーズが面白いのは、旅の全行程を「ローカル路線バスのみ」を乗り継いで旅をする点だ。

確か初回は東京・日本橋をスタートして、富山湾まで。2回目は同じく東京・日本橋から東海道に沿って京都まで。3回目は函館から宗谷岬の北海道縦断だった。
今回は見たのはその第5回目で、「日光から松島まで」という奥の細道ルート。

太川さんの生真面目さと蛭子さんの自由奔放さが良い感じ。その影響を受けてか、女優さんも自然な感じで旅にハマる様子が見えて、そんなナチュラルな感じが面白い。
もちろんテレビ番組だから演出がまったくないなんてことはないだろうが、ルート選びも宿選びも、すべてその3名の旅人たちが決めてゆく点もユニーク。うまくバスを乗り継げずに、悪戦苦闘を繰り広げつつ、ジグザグに旅を続けて行く様子を見ていると、自分自身も疑似体験しているような、そんな気がしてくる。
旅で過ごす無駄な時間を、"本当に無駄"と感じ、目的地までできるだけ早く到着したいと考えるような方には、きっと面白いとは思えないだろうなぁ。
出演者たちも途中で文句を言い合いつつも、そんな無駄な時間を実は楽しんでいるように思えて、だから見ているこちらも面白いと思えるような気がしている。

「いつか僕も路線バス乗り継ぎ旅をしてみようか。まずは北海道一周バス乗り継ぎ旅かな?」
今までとは違う旅のスタイルを夢想させてくれる、そんな番組だ。

ようやく今日は夏休み2009年09月11日

今日は夏休みだった。
僕の会社は決まった日に一斉に夏休みとなるわけではなく、7月から9月の間に自分の都合に合わせて休暇を取得する決まりとなっている。

以前勤めていた会社もそうだったが、最近は夏休みの取得時期を自由に選べる企業も増えているようだ(もちろん業務の兼ね合いをみてということになるだろうが)。
僕の場合はせっかく涼しい北海道にいるというのに、わざわざ蒸し暑いお盆の時期に帰省する気にもなれず、また帰省して墓参りをする必要もないため、札幌に住むようになってからは、いつも9月に夏休みを取っている。

だが今年はちょいと勝手が違う。
ご存じのとおり、今年は9月に五連休がある(なんでも"シルバーウイーク"と呼ぶのだそうだが、なんだか安易なネーミングってな気も。いっそのことダイヤモンドとかプラチナとかにすりゃいいのに。希少価値から言ってもね)。
この連休のことは、実は数年前にテレビの話題で取り上げられていたのを、たまたま目にしていて知っていた。
その時は「じゃあ、帰省はこの連休を使うことにして、夏休みはどこか行ったことのない町へ、へのんびりと旅に出よう」などと考えていたのだが、いつの間にか今年に入り、その夏も終わりに近付いていた。
そこで結局、夏休みを一日づつ適当に分散させて取得することにしたのだが、その2回目が今日だったというわけ。

というわけで、今日からは三連休(もう一日目が終わってしまうが)。
「今日は映画でも見ようか。明日は何をして過ごそうか・・・」
予定がなくても、休めるということだけで、なんだかウキウキした気分。普段できないことが、なんでもできそうな気持になったりして。実際には休んだ後に、「ああ、せっかくの連休なんだからアレをやっておけば良かったなぁ」などと、反省することの方が多いのだが。
これって、ちょっと高額な買い物をするときに似ているかも。
何を買おうかと考えているときが一番幸せで、浮かれまくってしまうのだが、いざ買ってしまうと「こんなに散財してしまった」とか「あっちにしておけば良かったかな」などと反省するような感じ・・・ちょっと違うか。

一番良いことは、もちろん計画的に充実した時間を過ごせることなんだろうけどね。でもそれが、僕の場合はなかなか難しい。
僕の休日は、なぜかいつも、僕の意思に反して、このブログのタイトルどおりの"行きあたりばったり"になってしまうのだよなぁ・・・と、今日は最後まで反省することになってしまった(笑)

(今日は映画を見て過ごしました。その感想は明日にでも・・・)

映画 20世紀少年最終章2009年09月12日

昨日、「20世紀少年最終章」を見てきた。
(昨日は遅い夏休みだったため。その話題は昨日の記事にて)

週刊マンガ誌で連載されていた頃から時々気になって読んでいた"20世紀少年"だが、長期間の連載だったため、途中が抜けたりしている内に、結局結末が解らないままに放置していた。
三部作として映画化され、昨年末に一作目が公開された時から気にはなっていたのだが、なんとなく見過ごしてしまい、一作目を見ていないので二作目もそのままパスしてしまった。
今回、この最終章(三作目)の公開に併せて、テレビで一作目と、テレビ版独自のストーリーでの二作目が放映され、それを見たことがキッカケで、俄然"見たい映画"に急浮上・・・・ということで、見に行った次第。

さて映画のストーリーについては、触れない。「感動した」などと書くつもりもない。
ただ、原作の長大なストーリーの後半を"2時間半"という時間の中で表現するのだから、どうしても端折り気味のストーリーになってしまうのだが、それでも最近の映画としては長い、その上映時間を退屈することもなく、最後まで見ることができた。
なにより、"この20世紀少年"の主要な登場人物の年代が、ちょうどぼくの年代に被っていることが、感情移入の点でも一番大きい理由かも知れない。
少年時代のシーンなどでは、「そうそう、こうだったよな」と、"昭和"を懐かむ思いを感じながらの鑑賞だったのだ。
以前に公開された「三丁目の夕日」も、高度経済成長時の昭和が舞台設定になっているが、僕の年代からはやや上だったこともあり、ピンと来る感じは、この20世紀少年の方が強い。

色々と、難しいことを考える気になればそれなりに考えられそうな映画だが、僕はそんな難しいことは考えずに、少年時代を懐かしみ、未来へアグレッシブに向かってゆく、そんな応援歌のような映画として、鑑賞していたような気がしている。