雑誌 MONOQLO2009年05月22日


本の話題は久しぶり。最近本を読んでいないわけではないのだが、いやむしろ連休などもあったので、いつも以上に多くの本が読めたわけだが、感想を書きそびれている間に日が経ってしまった。
で、今日もまた、最近読んだなかなか面白かった経済小説のことでも書こうと思っていたのだが、PCに向かった途端に気が変ってしまった。
というわけで、今日は「MONOQLO」という月刊雑誌のことなどを。

この雑誌、簡単にどんな雑誌かといえば、「テストするモノ批評誌」のサブタイトルどおり、ジャンルをまったく限定せずに「モノ」を様々な視点からテストし、その結果を記事にしている雑誌だ。
実は僕はこの手の雑誌が昔から好きなのだ。元々が「モノ好き」(物好きという意味ではない、もの"が"好きの意味)だからと言うこともある。
で、雑誌の定期講読などをほとんどしなくなった昨今、なぜかこの雑誌だけはついつい購読する雑誌になっている。

この手のモノ批評誌、見掛けないようでいて、書店に行くと意外と多い。
「暮らしの手帖」、「特選街」、あるいは「日経トレンディ」などもこのジャンルに相当するだろうし、PCやカメラなど特定ジャンルに絞りこんでの比較批評を掲載している雑誌も入れればかなりの数になる。

そんな中でぼくがこの雑誌を気に入っているのは「普通ならテストの対象にしないようなモノ」を取り上げている点だ。
実際のテストやレビュー自体は、いつも中途半端な感じがするし、記事そのものの誤りも結構あるし、もっと率直に言えば「なんだか底が浅い」感じがする。
ただモノ選定の重要な情報源として捉えると不十分なこの雑誌も、気楽な読み物として捉えると、なかなかこれが面白いのだ。

雑誌によっては、広告主に気を遣いすぎるあまり、まったく批評になっていない、違いがまったくわからない比較を載せていたり(比較対象の製品すべてが優秀みたいな)、露骨なものではメーカーから援助を受けているのでは?(あるいはひょっとして検閲を受けているのでは?)なんて思うような提灯記事があるのも事実(タイアップ広告なんて今や当たり前だしね)。
しかもそうした雑誌は総じて掘り下げ方も足りなく、まったくモノ選びの参考にもならず、うっかりその雑誌を買ってしまった自分の失敗を後悔することになる。
その意味ではこの雑誌は比較的ニュートラルだとは思う。こうした雑誌メディアで「中立・公平」を保つのはなかなか大変だろう(だって本音を書いたら広告集めにくいじゃないですか)。ただしこの雑誌にしても、編集者(筆者?)の勉強不足や取材不足に伴う「思いこみ」「偏り」を感じることもあるが、そこは上にも書いたとおりに「読み物」として捉えていれば許せるし、楽しめる。

と言うわけで、なんとなく愛読書のようになっているこの雑誌だが、今号のクレジットカードに対する記事は、「総力特集」といいながら、あまりに勉強不足や調査不足、テーマの消化不足が感じられて、さすがに「おいおい」と言う感じで残念だった。
そもそも前提として「永久保存版」とうたうこと自体に、認識に大きな誤りがあるわけで、本文中にも「ルール改定」に触れ、流動的としていながら「永久保存はないだろう」とも思ったのだ。
でもこのテーマ自体は、突っ込めば突っ込むほど面白いテーマと思うし、その「業界タブー 一切ナシ!」のポリシーにも賛同できる。頑張れMONOQLO!次回に期待してるからね!

おっと、このまま書き続けるとまだまだ長くなってしまいそうなので、MONOQLO誌の「批評」はこの辺で・・・・。

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※なお、送られたコメントはブログの管理者が確認するまで公開されません。

名前:
メールアドレス:
URL:
コメント:

トラックバック

このエントリのトラックバックURL: http://weekend-wander.asablo.jp/blog/2009/05/22/4317863/tb

※なお、送られたトラックバックはブログの管理者が確認するまで公開されません。