ニセコアンヌプリへ2011年08月27日

ニセコアンヌプリへ山歩きに行ってきました。
名前の通り、ニセコアンヌプリはニセコ山系の標高1373mの山ですが、その中腹から裾野に掛けてはアンヌプリ、ヒラフ、東山等世界的にもパウダースノーで知られるスキー場が数多あり、ご存知の方も多いことでしょう。
実はこのアンヌプリ、夏場もスキー場のゴンドラが運転されていて、時間を短縮して山頂に立つことができる山なのです。
最初は先日の大雪山と同じく前泊しようかとも考えましたが、このゴンドラを利用するとわずか2時間半ほどで山頂まで行って降りてくることができるのです。早い時間に出発すれば札幌からでも十分日帰りが可能な山なのです。
と言うわけで、今回はニセコアンヌプリスキー場のゴンドラを利用して、アンヌプリ山頂に立ち、硫黄泉の秘湯として知られる五色温泉へ下ることとしました。

札幌からニセコまで公共交通機関を使うとすると、アンヌプリースキー場まで運行される
都市間バスか、本線とは名ばかりという感じのJR函館本線でニセコ駅まで向かい、路線バスに乗り換えて向かうことになります。
本数や運行時間帯等で考えるとバスの方が便利な感じですが、今日は土曜日、JR北海道の"一日散歩きっぷ"が使えます。利用できるのは普通列車だけですが、元々札幌から小樽乗り換えニセコまでのこの路線は、普通列車しか運行されていませんので問題ありません。この切符を使えば往復で\2,200・・・これは通常の片道運賃分くらいですからかなりお得です。
もっともそうした運賃がお得なことよりも、実は今まで小樽の先の余市~長万部間の列車に乗車したことがなかったので(今まで何回かニセコに行っていますが、いつもバスか車だったので)、これを機会に乗ってみようと考えました。

さて小樽で長万部行の始発列車に乗り換え。
一両編成のワンマン列車はかなりの混雑。三分の一くらいは登山客で、チョッピリ嬉しくなります。北海道の列車では、学生パーティ等を除けばほとんど登山姿の乗客を見掛けず、なんだか寂しい感じがしていましたから。

・・・というわけで、ニセコアンヌプリスキー場に到着したところから写真を中心に・・・

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スキー場の夏季ゴンドラに乗り、少しだけ歩くと"1000m台地"と名付けられた展望台です。
ここからの羊蹄山は、まさに蝦夷富士と呼ばれるにふさわしい立派さ。
ゴンドラを降りてすぐの展望台からは羊蹄山が展望できます

視界のないトレイルを歩き続けて、視界が開けると、もうすぐそこがアンヌプリの山頂です。
アンヌプリ山頂まではもう少し

山頂からは360度のパノラマ。最高の眺めです。
写真は 岩内町方面の展望です。写真ではわかりにくいですが、日本海から積丹方面もハッキリと見て取れます。
アンヌプリ山頂から岩内・積丹方面を遠望。写真じゃわかりにくいですが、日本海もはっきり見えました

今度は逆方面。登ってきた方角を振り返りますが、写真のピークはアンヌプリ南峰ですが植生保護のためこのピークは踏まず、ルートはピークを巻いています。
登ってきた方角を見返します(このピークは巻いて登ります)

山頂を後にして、五色温泉郷へ下ります。
下る前にもう一度山頂を振り返ります。
さて下山。もう一度山頂を振り返ります

目指す五色温泉郷まで、ひたすら下ります。
五色温泉。ここまで一気に下ります

写真はイワオヌプリ。登るには一旦五色温泉郷まで下ってから登り返さなくては行けないことが残念。数年前に一度歩いていますので、今回は時間の関係でパスしました。
イワオヌプリ。登るには一旦五色温泉へ下らなくてはなりません

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さて五色温泉へ到着しましたが、微妙な時間。
せっか く五色温泉へ降りたのですから、久しぶりに(5年ぶりくらいです)源泉かけ流しの硫黄泉でゆっくり過ごしたいところですが、五色温泉からニセコ駅方面へ向 かうバスは14時と16時のみの2本。30分ほど待てば14時のバスに乗れますが、五色温泉は諦めることになります。一方、16時のバスならばそれこそ思 う存分温泉を堪能できますが、温泉以外何もないところですからやや暇を持て余してしまいそう・・・。
結局、この後の動きやすさを考えて、14時のバスで一気にニセコ駅まで向かい、駅前の「綺羅乃湯」という温泉施設で汗を流すことにしました。

でもこの決断については、後になってちょっぴり失敗したかなという気も。
綺羅乃湯・・・・設備は新しく清潔で立派ですし、とても快適な温泉です。料金もリーズナブルだし、併設されたレストランで飲食もできます。その意味では何の問題もありません。
た だこの"設備が新しく清潔で立派"というのが、そうした温泉は札幌市内近隣には多く、また(交通の便の関係で)そうした温泉を利用する機会が多い僕には、 なんだか新鮮味に欠けるような感じがしてしまったわけです。どうせなら、どっぷりと硫黄泉で山の風景を眺めながら秘湯感を味わった方が良かったかな?と。
つまりは温泉施設の問題ではまったくなく、僕の個人的事情というわけ。

温泉で汗を流し、ニセコ駅のレストランで期待以上に美味しいカレーを頂いた後は列車が到着するまでの時間を、駅のベンチでぼんやりとして過ごします。こうした時間も退屈だけど、なんだか好きなんですよね・・・旅!ってな感じがして・・・。
やがて到着した帰りの列車も一両編成で、ニセコ駅から乗り込んだ乗客で行きと同様の混雑具合でした。
車窓から眺めていた空は徐々に夕焼け空へと変わり、やがて小樽に到着した時には夜の空へと変わっていました。


<おまけの2枚>

ニセコ駅からのアンヌプリ。下山後に、こうして登った山を振り返るのはイイものです。
ニセコ駅のホームから今日登ったニセコアンヌプリを望みます

ニセコ駅のホームからは、羊蹄山の山頂が見えました。
ホームから振り返ると、羊蹄山の山頂も見えました