映画 笑う警官2009年11月14日

封切初日に、映画・笑う警官を見に行った。

僕はどんなジャンルの小説でも読むほうなのだが(ただし恋愛テーマで、それを前面に押し出したような小説は苦手)、その中でも警察小説は好んで読むジャンルのひとつ。この「映画・笑う警官」の原作も、もちろん読んでいる。
封切初日に足を運んだのには訳がある。
原作がかなり面白い警察小説だったこと、小説の舞台が札幌で、数年前に連日のように報道が繰り返された「道警裏金問題」が小説に登場することなどで、映画化されることを知って以来、ずっと公開されるのを楽しみにしていたからだ。

さて、見終わって感じたことを正直に。
簡単に言ってしまえば、これは原作とは全然別物と思って見たほうが良い映画だと思う。
原作で感じた、タイムリミットが設定された中で登場人物一人ひとりが存在感を持って疾走する、そんなスピード感や、読後の爽快感のようなものは、残念ながら少しも感じられない。
もちろん映画と小説は別物。映画が原作のストーリーに忠実である必要はないとは僕も思っているが、原作をこねくり回し過ぎてしまった結果、なんだか物足りない、起伏の少ない平凡な映画になってしまった印象。お金を払って、出来の悪い2時間サスペンスドラマを見せられた気分とでも言うか・・・。
もっともこれは、あくまでも僕の主観。たとえば原作を知らずに、この映画のオリジナルストーリーと思って見れば、また違った感想を持つのかも知れないが(と、一応フォローしておこう)。

実はストーリーだけでなく、もう一つ気になったことがある。
札幌が舞台でありながら、札幌ロケをほとんど行っていないのでは?と感じられた点だ。残念ながら全編を通して、「札幌ならでは」を感じさせるシーンがまったくない。
正確に数えたわけではないので自信はないのだが、札幌の情景はたぶん4シーンぐらいしか登場しなかったような・・・しかもそれらは、前のシーンと場面が切り替わった後のシーンをつなぐ、数秒間程度のカットとしてだった。
これならそのカットのみを、スタッフが札幌に来てチョコチョコと撮影すれば良いわけだ。あとは札幌以外の都合のよい場所で撮影できる(その方が制作費も安上がりで済むはずだし)。
僕が見逃しただけかも知れないが、そもそもストーリー上重要なはずで、仮想の敵・権力の象徴としての、あの威圧感のある道警本部の高層ビル・・・通称グラスタワーの外観映像が、一度も登場しなかったような気がしているのだが・・・。
もっとも「札幌ロケ」云々は、根拠があるわけでもないので、僕の邪推かも知れないが(そのとおり邪推だったらご勘弁・・・ただエンドロールを見ていて、「なるほど当たらずも遠からずかな?」などとも思ってしまったのだが)。

う・・・ん、見終って、なんだか裏切られたような気持ちを感じてしまったためか、いつになく辛らつな感想を書いてしまった。
こういう感想を書いたときは、なんだか後味が悪いのだよなぁ。
この気分を払拭するには、こりゃ早いとこ次の映画を見に行って、「これは面白い!」と感想を書かなきゃならないなぁ(笑)