北関東のブラジルで ― 2009年05月03日

今回は帰省は決めたものの、予定はほとんど入れておらず、たっぷり空いている時間を何をして過ごそうかと考えていた。
そんな矢先、友人のNさんから「連休にご一緒しましょうか?」と声を掛けて頂き、自転車はNさんからお借りすることにして、「ならばNさんが普段走っている地域を一緒に走りましょう」と話がまとまった。
場所は関東平野の真っただ中の埼玉県。観光地を除けば僕には土地勘のない地域だ。僕が長年暮らした町は、関東でも南西に位置する神奈川県に位置している。そのため北関東や東関東方面へ出掛けることは稀で、それだけに新鮮な気分が味わえる。
さて10時頃にNさんと合流。合流後、さっそく田園地帯の中をのんびりと走る。快晴というわけではないが、逆にそのくらいの方が日差しを気にせず走れる。
1時間半ほど走って昼食を取り、再び走り始めてすぐに利根川に出た。ここからは上流に向かって次の橋までの約10kmほどを走ることになる。
肉体的に辛いということはないはずなのだが、単調な河川敷の走行を続けていると段々と飽きがくる。飽きがくると精神的に疲れを感じめ、今度は肉体的な疲れも感じ始める。
今日は風がないからまだしも、これで強い向かい風だったりすると途中で気力が萎えてしまったかも知れない。
とりあえずの目標に定めた、利根川に掛かる刀水橋にたどり着いたところで「どうします?」と尋ねられ、すかさず「もう満足。十分です」と思わず答えていた。
「それじゃ帰りは輪行して帰りましょう」ということで、利根川を渡ったところに位置する東武線の「西小泉駅」へと向かうことにした。
西小泉駅は、群馬県の大泉町にある。利根川を横断したところで、県境を越えて群馬県に入っていたらしい。
「大泉町という町名なんですが、面白いことに地名に大泉と付いているところがなく、小泉とか他の地名なんですよね」とNさんに教えていただく。確かにこれから目指す駅も「西小泉」はじめ、駅名も全部「小泉」だ。さしずめ、小泉が集まって大泉を形成しているという感じだろうか・・・。
西小泉駅に到着し、自転車を分解、輪行袋に収納。
一息ついたところで、缶ビールでも飲もうと駅前の散策に出る。
「おやっ!?なんだかちょっと違うぞ・・・」。
そう感じた理由は、すぐに気が付いた。
駅周辺にある店の看板には、すべて横文字が並び、しかも英語ではなく、その文字がポルトガル語(か、もしくはスペイン語)で表記されているのだ。中には店先に日本語の表示がまったくない店もある。
食料品店、電気店、理髪店、衣料品店、そして教会・・・みんな、ポルトガル語が並び、チラッと覗いた店の中の店員や客も、どう見ても日本人ではないようだ。
「そういえば、ブラジルなど中南米からの労働者が多く働いている町って、このあたりじゃなかったでしたっけ?」
日本人を全く見かけないわけではないのだが、駅周辺で目立つのはやはり中南米人と思しき人たちの方が目立つ。「コンビニは?」と探すのだが、そうした横文字の店ばかりで、さっぱり見つからない。
「いやぁ、ちょっとカルチャショックっていう感じですね」と言うと、Nさんも「僕も初めて来ましたが、びっくりしました」とのこと。まさにこの駅の周辺は「北関東のブラジル人街」という感じ。
ようやく酒屋を見つけて缶ビールにありつくことができたが、駅から500~600mは離れていた(ちなみにコンビニはついに見つからず)。
再び駅まで戻り、缶ビールを空けながら駅の案内を見ると、そこにもしっかりと見慣れない横文字が並んでいた。
「いやぁ、この駅をゴールにしてよかったなぁ」としみじみ思う・・・こういう機会でもなければ、たぶん訪れることもなかっただろう町の風景。
こういう新鮮な出会いがあるから、自転車のポタは面白い。
そんな矢先、友人のNさんから「連休にご一緒しましょうか?」と声を掛けて頂き、自転車はNさんからお借りすることにして、「ならばNさんが普段走っている地域を一緒に走りましょう」と話がまとまった。
場所は関東平野の真っただ中の埼玉県。観光地を除けば僕には土地勘のない地域だ。僕が長年暮らした町は、関東でも南西に位置する神奈川県に位置している。そのため北関東や東関東方面へ出掛けることは稀で、それだけに新鮮な気分が味わえる。
さて10時頃にNさんと合流。合流後、さっそく田園地帯の中をのんびりと走る。快晴というわけではないが、逆にそのくらいの方が日差しを気にせず走れる。
1時間半ほど走って昼食を取り、再び走り始めてすぐに利根川に出た。ここからは上流に向かって次の橋までの約10kmほどを走ることになる。
肉体的に辛いということはないはずなのだが、単調な河川敷の走行を続けていると段々と飽きがくる。飽きがくると精神的に疲れを感じめ、今度は肉体的な疲れも感じ始める。
今日は風がないからまだしも、これで強い向かい風だったりすると途中で気力が萎えてしまったかも知れない。
とりあえずの目標に定めた、利根川に掛かる刀水橋にたどり着いたところで「どうします?」と尋ねられ、すかさず「もう満足。十分です」と思わず答えていた。
「それじゃ帰りは輪行して帰りましょう」ということで、利根川を渡ったところに位置する東武線の「西小泉駅」へと向かうことにした。
西小泉駅は、群馬県の大泉町にある。利根川を横断したところで、県境を越えて群馬県に入っていたらしい。
「大泉町という町名なんですが、面白いことに地名に大泉と付いているところがなく、小泉とか他の地名なんですよね」とNさんに教えていただく。確かにこれから目指す駅も「西小泉」はじめ、駅名も全部「小泉」だ。さしずめ、小泉が集まって大泉を形成しているという感じだろうか・・・。
西小泉駅に到着し、自転車を分解、輪行袋に収納。
一息ついたところで、缶ビールでも飲もうと駅前の散策に出る。
「おやっ!?なんだかちょっと違うぞ・・・」。
そう感じた理由は、すぐに気が付いた。
駅周辺にある店の看板には、すべて横文字が並び、しかも英語ではなく、その文字がポルトガル語(か、もしくはスペイン語)で表記されているのだ。中には店先に日本語の表示がまったくない店もある。
食料品店、電気店、理髪店、衣料品店、そして教会・・・みんな、ポルトガル語が並び、チラッと覗いた店の中の店員や客も、どう見ても日本人ではないようだ。
「そういえば、ブラジルなど中南米からの労働者が多く働いている町って、このあたりじゃなかったでしたっけ?」
日本人を全く見かけないわけではないのだが、駅周辺で目立つのはやはり中南米人と思しき人たちの方が目立つ。「コンビニは?」と探すのだが、そうした横文字の店ばかりで、さっぱり見つからない。
「いやぁ、ちょっとカルチャショックっていう感じですね」と言うと、Nさんも「僕も初めて来ましたが、びっくりしました」とのこと。まさにこの駅の周辺は「北関東のブラジル人街」という感じ。
ようやく酒屋を見つけて缶ビールにありつくことができたが、駅から500~600mは離れていた(ちなみにコンビニはついに見つからず)。
再び駅まで戻り、缶ビールを空けながら駅の案内を見ると、そこにもしっかりと見慣れない横文字が並んでいた。
「いやぁ、この駅をゴールにしてよかったなぁ」としみじみ思う・・・こういう機会でもなければ、たぶん訪れることもなかっただろう町の風景。
こういう新鮮な出会いがあるから、自転車のポタは面白い。
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