梅か桜か?2008年04月26日

白石サイクリングロードの桜
今、ぼくの住んでいる札幌は桜が満開だ。
日本の西に暮らしている住んでいる人たちは「何を今頃」と思うかも知れないが、東京あたりの開花時期と比べると、約1か月くらい遅れてサクラの花が咲く。開花の時期は違うけど、桜の花を見て「ああ、春が来たんだね」と感じるのは北海道も同じ。だからこれからの北海道はしばらくの間、春爛漫という感じなのだ。
今年の札幌の桜の開花は、観測史上では一番早いらしい。

ところで北海道では、桜の花が咲くこの時期は、梅の花が咲く時期でもある。

桜の開花は1か月程度の差だが、梅の開花時期の差はもっと大きいのではないか。
長年暮らした神奈川県の西には小田原という町があり、この町の特産品には梅がある。曽我の梅林として知られる一帯には梅林が広がり、梅の開花に合わせて、確か2月のはじめくらいからこの地で梅祭りが催される。
・・・そう考えると開花の時期には3か月くらいの差があるわけで、それこそ「何を今頃」と思われるかも知れない。
実は札幌で暮して4回目の春を迎えるこのぼくも、今だにこの梅の開花時期には慣れずにいる。梅の開花のニュースを見聞きするたびに、なんだか違和感を感じていたりするのだ。
それでも例年なら梅の開花が桜を追い越すことは滅多にない。たいていは、一週間程度は先に梅が開花する(「滅多に」とか「たいていは」と書いたのは、過去には何度か逆転したことがあるからだ)。
ところが今年は春先に異常に暖かな日が続いたため、あれっと思う間に、先に桜が咲いてしまった。梅はと言えば、例えば札幌市内の梅の名所ではようやく今週末が咲き始めのようなので、今年は完全に逆転してしまったわけだ。

これもまた異常気象のあらわれなんだろうな。
そう思うと、単純に驚いてばかりもいられない。
この時期暖かいことは嬉しいのだが、やっぱり規則正しく季節が過ぎる方がいいんだろうなと思う。
そう思うと、なんだか自分の普段の行いも反省しなくちゃいけない気分になってきてしまった。