映画 MW(ムウ)2009年07月11日

先週(7月5日)に続いて、映画ネタ。
今回は手塚治虫さん原作の"MW(ムウ)"という映画を見てきた。
実は”ハゲタカ”を見に行った際に、パンフレットを見かけて急に興味が沸いてきたのだ。

それにしても最近見に行く映画は邦画ばかりで、洋画はテレビやDVDで吹き替えされたものしか見ていないような気がする。
もちろん字幕も職人技で一瞬でセリフを読み取れるような工夫はされているし、臨場感の点でも吹き替えなしのほうが良いのだろうとは思う。
でも最近は、単純に字幕を追いかけるのが面倒になってしまって・・・年なのかなぁ?

話を戻して、今回のMW(ムウ)は手塚治虫さんの"生誕80周年"を記念した映画。今まで映画化は無理と言われてきたような禁断のストーリー・・・とまあ、こうした宣伝文句に僕は影響を受けやすい。
だが実のところ、原作となった漫画を見たことはないのでストーリーは知らない。手塚さんの漫画についてもほとんど知識がない。
ただ一つ、手塚さんの漫画で未だに強い印象を持っている漫画がある。
タイトルは「時計仕掛けのりんご」。
タイトルでピンと来た人もいるだろうが、スタンリーキュービックが監督をして映画化された「時計仕掛けのオレンジ」にヒントを得て、でもオリジナルとはまったく違う手塚さんの世界でストーリーが組み立てられた漫画だ。
盆地に位置する地方都市が自衛隊の反乱部隊に占拠され、その反乱部隊に一市民が戦いを挑む・・・といったストーリーだったと思うが、実はこの漫画を原作とした映画がいつか作られないかなと、密かに思っていたのだ。
今回見たMW(ムウ)は、原作が違うのだからもちろんストーリーも違うのだが、そんな思いもあって、関心を持ったわけだ。
細かい感想は省くが、映画そのものはスピード感があり、最後まで飽きることがなく見ることができた。原作を知らなくても十分楽しめる娯楽映画だ(最近あまり聞かないが、ピカレスクロマンとでもいうのかなぁ・・・)
ややクライマックスの弱さと安易さのようなものを感じないでもなかったが、それでも素直に面白いと思う映画だった。

さて次に見る映画は・・・夏の邦画三部作(僕が勝手に名付けただけ)の「アマルフィ~女神の報酬」あたりかな?
織田さんの意気込みすぎる過剰な演技はいつもあまり好きになれないのだが、原作の真保裕一さんは大好きな作家の一人なので、密かに期待していたりする。